やっぱりサウンドウェーブはいなかった。 腰が痛い、休んで良いかな。と頭を朦朧とさせた。 目を細めてサウンドウェーブの事を考える。 びくっと震えて力強く手を握り締めて快感に浸っているサウンドウェーブ。 「…格好良いよなぁ…」 「誰が」 「サウンドウェーブ」 「へぇ〜」 「結構良さそうじゃねぇかなぁへっへっへ」 「…スタースクリーム!スカイワープ!」 「「よ〜」」 へらへら笑いながらやってきた来客に怒鳴りつけると 「怒るなよ〜」とスカイワープが笑った。 6日目 「だいたいここサウンドウェーブの部屋だぜ」 「お前いっつもここにいるな」 「仕方がねぇだろ!?」 「で、サウンドウェーブとは良い感じ?」 「感じさせてもらってんのか?」 無言で2体を見つめてから「こいつら…」と小さく呟いた。 興味本位なのが透けて見える。 「…それでなんだよ」 「今日と明日でこの生活からおさらばだぜ?」 「告白くらいしたんだろ?」 「告白!?俺が!?な、なんでだよ…!」 「好きなんだろ?」 「さっさと告白しちまえば?」 サウンドウェーブに告白?考えたこともなかった。 だいたい「好き」だってちゃんと意識し始めたのもここ最近だし むしろあんな無口に告白しても返事が返ってくる気がしない。 むしろあの陰険にそんなこと言ったら。いや、好きなんだぜこれでも。 「…無理だ!」 「なんでだよ」 「俺らジェットロンだぜ…魅了するんだ!テンプテーションだ!」 「んでだよ!」 「サウンドウェーブは俺を最初に誘った」 「お前が好きなのかもな」 「違ぇって、その後サンダークラッカーかスカイワープを代打にするって言ったら 了承したんだぜ」 「…つまり?」 「面食いだぜあいつ。ジェットロンが好きなんだ」 「…そんなわけ」 スカイワープが腰に手を回してきた。 にやにや笑って「ジェットロンの武器だぜ」と呟いた。 「な、なにをすりゃ…」 「首に手ぇ回して大好き!で良いだろ」 「頑張ってな」 「まぁ、最近暇だから良いネタつくってくれや」 「…」 応援されてる気がしない。 * 「あ、あっ!」 「もっと深くいれる」 「んっ…」 サウンドウェーブは今日も前から抱いてくれた。 寝台に投げ出していた手を恋人繋ぎするようににぎられて奥を何度もこすられた。 やばい、何か気持ち良い。 「さ、サウンドウェ…ブ」 「どうした」 「手、といて…っ」 「…」 手を解かれた。 サウンドウェーブが放した手をどこに置くか迷ってるのを見て 自分の腕をサウンドウェーブの首に回した。 「な」 「…ごめん…もうちょっと」 「…好きにしろ」 「…」 サウンドウェーブが動いた。 普段よリ密着率が高いせいでサウンドウェーブが動くたびに気持ちが良い。 パルスを流されていないのによがるなんて気持ち悪いと思われるじゃねぇか。 なのに、サウンドウェーブが「好き」かもしれないと思い始めてから ちょっと触られるだけで、ちょっと声をかけてもらうだけで嬉しくて気持ち良い。 「ごめん。サウンドウェーブ…」 「何故謝る」 「…ご、め…っああ!あっ」 「…」 「や…あっ…ごめっ…ごめん…さぅ…ああ!」 「…っん…あ」 互いに気持ちよさに身を投げ始めた。 顔を見られてることに気付いて片手で顔を隠そうとしたらその腕は掴まれた。 そのまま再び首に回るようにされると顔をつき合わせた状態で喘いだ。 「やっば…サ、サウンドウェ…ごめ、も、だめ…」 「だす、ぞ…!」 「あっ、ああ!ふ、…ああ!!」 腕から力が抜けてしがみ付いていた上半身が寝台に崩れ落ちた。 頭部を寝台に強打する前にサウンドウェーブが後頭部に手を回してくれた おかげで強打とまではいかなかった。 目を細めて薄い視界でサウンドウェーブを見るとサウンドウェーブも息を 整える為にぜぇぜぇと肩を揺らしていた。 「…さうん…ど」 「…」 まだ微かに息を乱しているサウンドウェーブが頬に手をやってきた。 気持ち良い。頭がぼんやりするのに手が冷たくて、気持ちいい。 またそのまま意識が落ちていく。 自分までイくだなんて考えてなかった。 →