「…ん」

腰がだるい。流石に毎日これは身体がしんどい。
綺麗に後片づけしてくれるのが嬉しくなってきた反面、どうやって
片してくれているのか気になって仕方がない。どんな顔してんだろう。


いつも通りエネルゴンを頂こうとする。確認とったら
やっぱり俺に飲んで良いって意味で置いてくれていたらしい。
有難く頂いているが今日はメモリースティックまで置いてある。

「…?」

身体にあるレセプタに差し込むとメッセージだとすぐにわかった。


『そろそろ体調が悪くなるだろう。メガトロンには言っておく』


「…これだけ?」

わざわざメモリ使ってまで言うことか?
頭を捻りつつもつまるところ「休んで良い」って意味だろう。
良いのか?本当に?と考えつつもサウンドウェーブが言うんだ。多分良いのだろう。


「…まじで格好良いな…」


本気で惚れそうじゃねぇか。
頭を抱えて寝台にうずくまった。



5日目




「休んだのか」
「サ、サウンドウェーブ!」

机の上に書類やらデータやらを置いてからこちらにくる。
やるためだ。接続、いやただ入れるだけ。

「やるぞ」
「…あぁ」

寝台にゆっくり押し倒される。
少し、なら我侭を言っても聞いてくれるだろうか。


「あっあの、サウンドウェーブ!」
「…なんだ」
「う、」
「なに」
「後ろ…からじゃなくて」
「前からが良いのか」
「っ…」

言うなよ。恥ずかしいじゃねぇかと内心愚痴るがそれを堪えて数回頷いた。
前々から嫌だったんだ。後ろからって。
誰とやってるのかも全然わからないってのがいやだ。

まぁ、ちょっと正直いうならどんな顔でサウンドウェーブがいくのか
見てみたいってのもある



「脚を掴む」
「あっわ、そ、そうだよな…」



普段後ろからだった分、前から脚を掴まれるとぞわっと身体が総毛立つ感覚がする。
足首を捕まれて両サイドに開かれた。
サウンドウェーブの顔を見たいだなんて言っていたが正直それど頃じゃなかった。

恥ずかしい。

そうだよなぁ!俺馬鹿かなぁ!俺の顔も見られるんだよな!
嫌だ。絶対見られたくないと顔を右手で隠す。
サウンドウェーブは気にせずコネクタを押し込んできた。
顔を見られるのは嫌だがサウンドウェーブと違って自分は快感を受けないから
まだ良いか、と考える。凛としてればいつもの顔だ。

「ぅあ」
「もう少しだ」
「ん…」

サウンドウェーブが近い。顔が近い。
やばい、恥ずかしい。無理だ。駄目だ。

しかしそれは最初だけで、サウンドウェーブが動き始めると自分の視線は
それだけを見つめた。

「…っ…は」
「…サウンドウェーブ…」
「なん…だ」

はぁと息を吐きながら動くサウンドウェーブは本当格好よかった。
正面から見ると違う。顔は隠されてるが雰囲気だけで格好良いってわかるんだな。

「痛くないか…」
「…大丈夫だぜ」
「そうか…」
「…」
「…少し…強く動く」
「…んっ」

強く揺さぶられると微かに快感を感じた。
パルスではなく、律動で微かに感じたことがばれないように
顔を隠しながらサウンドウェーブの顔を覗き見た。

「っあ…はぁ…」
「…さ、サウンドウェーブ…」
「…出すぞ」
「あっ…は、はい。どうぞ…」
「…っ」

サウンドウェーブがびくっと動いた。
荒かった呼吸を止めて、息を吸うのも忘れて止まった。
自分も目を細めてオイルが体内に入り込んでくる感覚に耐えた。
それでもサウンドウェーブから目をそらさなかった。
いつもこうだったのか首元に顔を寄り添わせて最後まで出し切っている。

「…サ、サウンド」
「…なんだ」
「い、いった?」
「わからないのか」
「い、いや!あ、中に!うん、だされてっし…いってる…」
「…」
「…は、はじめて見たから」
「いつもだしてる」
「そうじゃなくて…あーうんいいや」


そういや、今回意識飛ばなかったなーとサウンドウェーブを見る。
後片付けどうやってんのかわかるじゃねぇかと見ていると
サウンドウェーブが頭に手を置いてきた。

「…?」
「悪かった」
「…なに?」
「礼を言う」
「サウン」
「よく眠れ」

急激に眠くなる。 
サウンドウェーブが自分の情報を操作して眠らせようとしてるのに気付いたが
自分の意識はどんどん沈んでいった。