「だから…どうして自室に戻れねぇんだよ…」 気を失う自分が悪いのはわかっている。 ただ自分は毎回ここで意識を失って、ここで寝て朝起きると誰もいない。 今日もしっかりと下腹部は掃除されていた。 オイルは一滴も残っていない。そして枕元にエネルゴン。 「…これで良いのか…俺…」 両手を見て、昨日の事を鮮明に思い出す。 手を握ってもらうだけであんなに安心するもんか…と思ってからすぐに 自分はそういやサウンドウェーブに憧れてたんだもんなぁと思い返す。 スタースクリームにはあぁ言ったけど、やっぱり俺はあいつが好きなんだと思う。 何度考えても抱かれたいだとか抱きたいだとか思ったことはないけど やっぱり触られてるとすげぇはらはら?いやどきどきするし。 抱かれると嫌だけどサウンドウェーブを嫌いにまでなったりしない。 「…都合良過ぎる男だな俺も…」 4日目 「…やつれたか?サンダークラッカー」 「…いいえメガトロン様…」 メインルームに行けば大帝がいるのはわかっていた。 が、今日の仕事はメインルームでしかできないことだし メガトロン様なら何も言わずにそっとしておいてくれると思っていた。 「どうだ、サウンドウェーブの相手は」 「………」 「あまり突っ込まれたくなさそうだな?」 「……はい」 「それは悪いな」 顔をそらそうとするとメガトロンは少し笑っていた。 後半分なのだ。そんなに大変なことじゃない。 「お前がどうしてもと言うならスタースクリームでもスカイワープでも 代わってやるように言うが?」 「…嫌がりますよ」 「大帝命令だ」 「…あいつらに何か言われるのは俺ですぜ」 「そうだな…大分サウンドウェーブも調子がよくなってきた」 「…」 どう変わっているのだろうか。 自分はサウンドウェーブの不調なところを見ていない分どうよくなってるか 想像も出来ない。それを破壊大帝は感じ取ったのか教えてくれた。 「初日は酷かったぞ。カセットロンを胸から出したりしまったり」 「サウンドウェーブが?」 「あぁ、トランスフォームもできなかったようだ」 「…」 「今は通常の仕事に戻れるくらいにはなっておる。しかしまだ諜報活動はできん」 「…」 「本当は1週間休んで良いと言っておるんだがな…頼んだぞサンダークラッカー」 「はい…」 って事はいつも基地内にいるのか。 急ぎの仕事じゃねぇんなら朝起こしてくれても良いのによ。 * 「いれるぞ」 「…んっ…」 「…痛くないか」 「…だ、大丈夫だ」 「…そうか…」 なんか今日のサウンドウェーブは異常に優しい。 メガトロン様に何か言われたのだろうか?と思ってしまう。 寝台の上で背後からゆっくり差し込まれるとぞくぞくした。 おかしい。何か、今日おかしい。 「っ…ふ」 「…」 「あ、待って…」 「…」 「ひ…」 パルスはやはり流されてこないが内部を擦る動きが自分を煽るように動いている。 ゆっくり確実に自分をそこに持っていこうとする。気持ちが良かった。 「んあ…」 「気持ち良いか」 「だ、めだ」 「なぜだ」 「よ、くしないで…」 「…スカイワープがよがらせてやれと」 「…っ言われて…」 「無理強いはしない。だからパルスは流さない」 「っ…」 淡い気持ちよさだった。激しく突き立てるようなものではない。 日々優しくなっていく行為が何故か自分を酷く怖がらせた。 「どうする」 「嫌だ…いつも、どうりが…良い」 「…わかった」 背後から頭部を撫でられる。 その手が顔に回ってきて頬を一撫でして行った。 「いつでも言え」 低い声が囁いた。 あぁ、気持ちよくなりたくなったら言えって意味か? お優しいねぇと言いたくなる。が上官にそんなこといえやしない。 「…ほんと…格好良いわ…サウンドウェーブ」 「…?」 「憧れる…っあ…」 サウンドウェーブが激しく動き始めた。 頭がくらくらしてくる。決して快感ではなく、容量の問題で。 あぁ、また気ぃ失っちまう。 ばつんっと脳内で何かが響いた。 そうして自分の一日は終えていく →