「…それで、その、まっ迷子なんだ!」 「…迷子?」 「そう!デストロンからちょっと離れたら迷子になって…」 相変わらず嘘が下手だな。 内心スカイファイアーは笑った。 「それじゃあ少しだけサイバトロンに遊びに来ないかい?」 「……は?」 [anxiety 番外編] 「やっ…やめろ!放せよっ…!!」 「ちゃんとデストロン基地には送るよ。その前に傷だらけじゃないか。リペアしよう」 「いらねぇっ!」 しっかりとスカイファイアーはスタースクリームを胸に抱いた。 翼がない分抱きとめやすい。胸を押し返す腕のひ弱さが可愛い。 スタースクリームの嘘。 「自分はスタースクリームじゃない」なんて嘘。 すぐにわかった。一目で。声を聞いただけでわかったさ。 君の嘘に乗るのも良かったけど、久しぶりに君に会えた。 しかもこんな姿で。放って置くわけには行かないな。とスカイファイアーは逃がさないように強く抱いた。 「サイバトロンなんかにはいかねぇ!」 「なんでだい?」 「おっ…俺はデストロンだし…」 「それでも君の身体には今インシグニアがないからデストロンとはいえないね」 「あっ…」 本来なら羽にあるだろうデストロンのマークが今はない。 それが自分に拍車をかけているような気すらする。 ばたばた暴れるスタースクリームを抱いたまま飛び、口を押さえて基地内に戻る。 何か言いたげにするが口を押さえられては何もいえなさそうだ。 私の身体は大きいから基地内部とは言ってもメインルームからは離れている。サイバトロンの一員になって急遽作られた部屋だ。 中に入って鍵を閉めて床に降ろすとすぐさま入ってきた扉に向かってスタースクリームは走った。 身体が縮んでバランスが取り辛いのか、何回か躓く。扉にたどり着いても背丈で届かない。 「いやだ!」 「リペアするから、暴れないで」 「やめてっ…!わっ…!」 背中から抱き寄せて小さい腕を手のひらで抑えるとすぐに身動きが取れなくなった。 自分は身体が大きい。こんなサイズのスタースクリームじゃ抵抗なんてあったもんじゃない。 羽交い絞めするようにして薄汚れた機体を拭いたり雑な接合をなだらかにしていく。 否定の言葉を零すスタースクリームを抱き寄せながら部屋にあったエネルギーに手を伸ばす。 善良な市民がサイバトロンにとオイルやエネルギーを提供してくれているのだ。 デストロンから奪ったエネルゴンキューブなどを補給したりもする。その一部だ。 奪ったエネルゴンキューブを引き寄せてたぷたぷとした液状エネルゴンの中に手をいれる。 その指をスタースクリームの口の中に無理やりいれるとスタースクリームはくぐもった声を出した。 「んぅっ…!」 「ほら、デストロン仕様のエネルゴンだから。君の口にあうんじゃないかな?」 「あぅっ…え」 人差し指から中指、薬指と3本口内に入れる。 舌で押し返されるがそのまま押し込む。 あらかた指のエネルゴンを舐めさせたらもう一度液体エネルゴンの中に指を差し込んだ。 そして嫌がるスタースクリームの口内に指を再度を押し込んだ。 「エネルギーが足りないみたいだから少し補給していったら良いよ」 「んっ……」 嫌がりながらも口内を支配するエネルゴンの匂いに釣られてスタースクリームが無意識に指を舐める。 エネルゴンと舌の絡む音が響く。こんな弱ってるスタースクリームに手を出すのは間違っているだろう それでもとまらない。後ろからインテークを舐めて頭上に唇をあてる。 びくっとスタースクリームが震える。舐める舌の動きも止まる。 「…サイバトロンはデストロンを連れさらってこんなことするのかよ…」 「………君が誰かさんにそっくりなのがいけないと、思うよ…」 「……ちくっしょ……」 スタースクリームは諦めたように頭をたれた。 後ろから首筋に舌を当てるとスタースクリームは後ろにいる男の名前を小さい声で呼んだ。 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 中途半端とか言わないのwwwww ここで終了ですww 相変わらずえろ自重中の管理人であった…