初めてみた時の印象は「サイバトロンのような奴」だった。



初動確認


理由はすぐにわかった。機体が赤と白というデストロンに似つかわしくない色を
した機体だったからだ。名をスタースクリームといい、あまり印象的ではなかった。
あえて言うなら線の細い整った顔と低い声が記憶に残る。
しかしすぐに名を覚えた。見た目以上に強く、見た目以上にデストロンらしい
トランスフォーマーだった。
戦闘ではすぐ近くに居た。空からの援護射撃はなかなか頼もしいものがあった。
そしてどんな状況でも生き残った。

声をかけてみると驚いたようだった。次の戦闘では自分についてこいと言うと
一拍置いて嬉しさを隠すように「はい」と素直な返答が帰ってきた。
これが、スタースクリームだった。



「スタースクリーム」
「はい」

「スタースクリーム」
「なんですか。メガトロン様」

「スタースクリーム!」
「しかしメガトロン様!」


毎日のように傍において毎日のように話すようになると思ったよりも性格は
ひん曲がっていることに気付いた。
叱咤すれば不満そうに目を細めたり、時には文句の言葉も返ってくる。

「スタースクリーム」
「……」
「スタースクリーム!何をしておるか!」
「……」

反応がない。近づいていくと眠っているのがわかった。
床に座ったまま俯いているので気付かなかったが近くまで来て耳を澄ますと
寝息が聞こえる。

「眠っているのか」

当然返答はないのだがここまで近づいても反応がないというのも面白い。
スタースクリームは時折生意気で反抗的だが基本は自分に忠実な部下だ。
近づいていけば「何かようですか?」と聞いてくるのが基本、そんな奴が名を
呼んでも近寄っても無反応なのはメガトロンの興味を引く理由に十分だ。
最近の戦闘では常に自分の近くに置いている。普段よりも疲労しているのだろう。

脚を組み、片腕を膝の上に置くスタースクリームの前に座り、少しだけ俯く顔を覗く。
なんとなく顔に手をやって頬に走る線を指で撫でる。

最近、軍の連中がスタースクリームを馬鹿にする発言も少しみえるが理由は
この顔だろう。強さは皆が認めるだけのことはある。だがまだ表情が幼すぎる。
それを自分も気付いているのだろう、だから引き締めた表情を心がけているようだが
驚いた時など、その作った表情が取れた時その幼さは誰にでも気付ける。
サンドストームあたりは貧弱だのまだまだ餓鬼だのと言っているのが良い例だ。

確かに軍団の兵士としては細く、まだ若い。
しかし自分は将来性を見越して側に置くようにしているのだ。


「…っ…」
「起きたのか?スタースクリーム」
「……?…メ、メガトロン…様っ!?」

笑いを含みながら声をかけると慌てたように顔を上げた。
慌てるように手を空で彷徨わせていたが頬に手を当てているメガトロンを
振り払うことはできないようでパニック状態に陥っている。

「スタースクリーム。どうした?」
「な、なにをしているのですか?メガトロン様…」
「なに、ただの見物だ」
「……け…?」

目元を手で撫でるとスタースクリームはアイセンサーを細めて身じろいだ。

「こんなところで寝ているのか?」
「あ、いえ、その…」
「お前にはもう自室を与えていたと思うが?」
「……」

ある程度功績を立てたものには自分の部屋を与えている。
スタースクリームには大分前に部屋を与えたのだ。部屋にはチャージポッドや寝台。
他にも必要なものはある程度与えている。それを面白く思わない奴らもいるのも
確かだがそれも競争心を煽るにはいいだろう。

「儂の与えた寝室は気に食わんか」
「そうでは…!」
「じゃあ何故だ」
「…寝台で眠ることがないので」
「なに?」

スタースクリームは顔を背けながら少しだけ呟いた。
聞いてみるとどうやら羽とキャノンが邪魔で仰向けで寝ることができない為
滅多に寝台は使わないらしい。

「本当に疲れているときはうつ伏せになりますが…滅多に…」
「両翼とキャノンのユニットをはずして眠ればよかろう」
「そうすると戦いにすぐに参加できません…それに眠っている間は無防備なので…」
「ふむ…なら儂の近くで眠っていればいいではないか」
「……いや」

スタースクリームは苦笑いすると首を横に振った。
「何を冗談を」と思っているのがその笑いだけで理解できる、その顔が少し
憎たらしかったので羽に手をやった。

「…なにを?」
「ブレードにしろ」
「は、はい…」

左翼が折りたたむように動いて柄が手前にでてくる。それを掴み、引くと
ブレードとして変形した羽が引きぬけた。
右翼も指で叩くとスタースクリームは躊躇しつつもう片方の翼も同じように
折りたたみ変形させた。

「両翼とも折りたたむことができたのか」
「普段は左翼だけですが…」

両翼を地面に突き刺すと今度は後ろに突き出ているキャノンにユニットを
取り外しにかかった。スタースクリームはされるがままだったが少し慌てた表情を
曝け出しその幼さを全面へ押し出した。

「あ、の…まさか」
「すぐに取り付けてやる。今だけはずせば良いだろう」
「しかし何かあった時に…!」
「うるさいぞスタースクリーム!」

少し強めに言うとスタースクリームは静かになった。はずしたユニットを床に置く。
スタースクリームに横になるように言うとスタースクリームは躊躇しつつも
仰向けに倒れた。

「どうだ?」
「い、違和感はない…ですが」
「そうか。なら少し眠ったらどうだ」
「いえ…今は…特に眠くは」
「それでは外した意味がないではないか!」

スタースクリームが起き上がろうしたのを見てと手で再度倒す。折角自分が見ていて
やるというのだから眠れば良いのだ、スタースクリームは困ったように口をゆがめる。
その顔を上から見下ろすとやはりスタースクリームの表情に幼さを感じた。

「…眠くないのか」
「は、はい」
「なら少し儂に付き合え」
「……はぁ」

横になったスタースクリームに跨り、先ほどのように顔を線をなぞる。
スタースクリームはきょとんとするだけでこれから先何をされるか
考えてもいないらしい。

「スタースクリーム。お前は接続をしっているか?」
「接続?」
「…しらないようだな」

スタースクリームの頬を手のひらで撫でるとスタースクリームはアイセンサーを
細めた。スタースクリームの左右に手を置いて身体をかがめると鼻筋を噛む。

「っ…!?」
「どうした」
「な、なにを…!」
「嫌か」
「そうではありませんが…」

「そうか」とできるだけ優しげに言って噛んだ鼻へキスをすると頬に走る線を
舐めた。スタースクリームは優しげな声に少しだけ反応すると驚いたように
口を少しだけ開いた。

「そのままにしておけ」
「う、…っ…!」

口内に舌を押し込めてスタースクリームの八重歯を舐める。尖った部分から
舌の裏まで隅々まで舐め回して、驚いて引っ込んでいる舌を追いかける。
ちゅうと吸い上げると反射なのかスタースクリームの両手が押し返してきた。

「まっ…待て…くださっ…!」
「待って欲しいのか」
「っ…」

スタースクリームの顔を見ると頬を赤らめている。本当にこういった行為は
初めてのようだ。自分とてしょっちゅう行為をするほど暇でもないが
スタースクリームはまったく経験がないようで少し身体を撫でるだけで
過敏に反応した。

「まだ何もしてないぞスタースクリーム」
「っ…」

両足を割って脚を割り込ませるとスタースクリームは小さい声で悲鳴をあげた。

「メ、メガトロン様っ…私が何か…!」
「んん…どうした?」
「私が何か…したでしょうか…!」
「なに?」
「こんな罰を受けるような…!ひっ…」

丁度脚の内側に手を這わせていたのでスタースクリームの声がひっくり返った。
それを恥じるように顔をそらすと押し返してきていた手で顔を隠した。

「罰?誰が罰だと言った?」
「で、ですが…!」
「これは罰ではない。お前も楽しむが良い…」
「しか、しっ…あ、あ!」

下腹部に手をやってハッチを撫でるとスタースクリームは腕にしがみついて
くるように震えた。普段誰かに見られることない場所をメガトロンに見られるという
事に恥辱を感じているのか頬を赤く染めてアイセンサーが慌しく動く。

「はっ…う」
「スタースクリーム…どうだ?」
「はぁっ…っ…」

首元に口をやって歯で首の受容器を開くと舌を押し込んだ。

「なっ…なに…を」
「ここは普段何に使っているレセプタなのだ」
「そ、こは…外部機器からの…情報受信に…!」
「そうか」

受信に普段から使っているのならこれも受け付けられるだろう。
首のレセプタに自分の胸元から配線を取り出して差し込んでいく。

「メ、メガ…ト…ロン様?」
「今から儂のデータを送る…受け取れ」
「メガトロン様の、そ、んなことが…っぁあ!!」

ばちっと音を立ててデータを送信するとスタースクリームが跳ね上がった。
口の端からオイルをたらして瞳を明滅させるとスタースクリームは声を一段と
上げた。膨大な量の情報がスタースクリームのブレインサーキットを侵している
のはメガトロンにも当然理解できている。あまりの量に加熱したサーキットは
排熱音をだす。

「ひっう…!あ!ぁあ!」
「随分と良さそうだな?スタースクリーム」

下腹部のハッチを開いて使ったことがないだろうレセプタに指を当てると
スタースクリームは肩を震わせた。
脳はほぼ何も考えられない状態に陥っているにも関わらずスタースクリームは
メガトロンに視線を合わせて口を動かした。

「スタースクリーム…見てみろ」
「ん…あ…っ」

邪魔だと床に刺した羽が鏡のように反射してスタースクリームを映した。
スタースクリームは見ろと言われてその事に気付くと顔を逸らそうと動いた。

「駄目だ。最後まで見ているが良い…自分の感じてる顔だ」
「あっ…だ、めだ…耐え…!」
「気持ち良いだろう。スタースクリーム」
「んっ…気持ち…い…メガトロン…様ぁっ!」


排熱の影響で幼い顔に冷却液が零れる。
アイセンサーからぽたぽたと流れ出たそれから覗ける表情は快楽に染まった。


*





「……」
「と言った感じでなぁ、あの頃はお前も素直で」
「それならばもう腰を離して頂きたいのですが」
「そんな勿体無いことをすると思ったのか?愚か者め…」

スタースクリームが「なんでこんなことするんだ」と言うから
何百万年も昔の記憶を辿って思い出してやったのだ。

現在は地球で見つかったマイクロン探しのために月面基地を開設してそこで
過ごしている。何百万年たってもスタースクリームは死ななかった。
あの頃からで言うと生き残りはサンドストームやアイアンハイド、他にもいくつか
居たが月面基地にはいない。

「最近のお前は少し素直さがなくなったと思わんか」
「…だったら私にマイクロンをください」
「またそれか。手に入れたかったら自分で奪え」

最近のスタースクリームは昔に比べて文句が多い。かなり多い。
強くなった。表情が少しだけ大人びた。しかしまだ線の細さと時折見せる油断は
変わらない。儂直々に次期デストロン軍団の破壊大帝として育てているにも
関わらず、まったく威厳がない。

「…あなたこそ」
「む」
「前ほど労わる気がなくなったようで…」
「ほう?何故そう思う」
「…終わったのならもう抜いても良いでしょう」

下腹部が密着する。そして一部だけ互いを繋ぐように固定されたままだ。
内部に放ったオイルのせいでスタースクリームは気分が悪いのか顔をそらした
ままだがその頬は紅潮している。
少しだけ膝の上に乗ったスタースクリームを揺さぶるとぐちっと内部同士が
すれて卑猥な音が聞こえた。

「っつ…」
「どうした?スタースクリーム…まさか気持ちよかったのではないだろうな?」
「んなわけっ…!」
「強請ればまた良くしてやるぞ…?」
「このっ…!!」

膝の上に乗ったまま、後ろに下がることも接続部位を抜くことも出来ず
スタースクリームは先ほどの行為で赤らめたままの頬を更に赤くさせた。
かっちりと固定されたケーブルたちはスタースクリームを立ち上がらせる事もせず
メガトロンの腰の上に縫い付ける。

「お前が羽を取るのが嫌だというから膝の上に乗せてやっているのにまぁだ文句か」
「接続をやめてくれれば直良いのですがっああ!あっ!」
「また文句ばかりか…っ」
「うあっやっ…!!うそっ…やっ…!」


快感で歯が噛み合わずがちがちと鳴らすスタースクリームの口内に舌を押し込んで
蹂躙するとスタースクリームは滅多に見せなくなった幼い顔を晒すのだ。



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マイ伝メガスタ甘甘リクでした^^マイ伝難しいぞ!

マイ伝の6話くらいまでのスタスクは苛められっ子www
サンストに「貧弱くん」とか言われてるスタスクカワイソス(´・ω・`)
マイ伝メガスタは地球くるまでは甘甘でも良いと思うんだ!
地球に来た後は本格的に成長させようとしてやたら辛辣にあたっています的な…

リクエストした方は反転お願いします↓
こんばんわ!リクエスト有難う御座いました^^
マイ伝メガスタ甘甘!遅くなってすいません…
本編後半のスタスクはあんまりにも切ないのであまり何度も見れてません><
前半スタスクは甘やかされてた(妄想)せいでやたら俺様だったり
メガ様に甘えてたりするので、まぁ、こんなんもありかな…と…しかし
酷い出来になったのでいつの日かリベンジ決意!(以上反転でした)
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