tranquilizer 「げほげほっ!!!」 「…」 「ごっ、ごめん…サウンドウェーブ」 サンダークラッカーがサウンドウェーブを見るとサウンドウェーブは黙って 顔を左右に振って謝るなと呟いた。 2度目になる。 サンダークラッカーはスタースクリームに言われた通りに サウンドウェーブに口で奉仕をしてみたのだ。 1度目は実は咥えることはできなかった。 数回舐めるだけで咥えるのが恥ずかしくなってしまったのだ。 2度目となる今回は口に咥えて見ると咽てしまった。 喉の機器にサウンドウェーブのコネクタが当たると喉が反射として 吐き出させようと動く。 スタースクリームはどうやってるんだ?深く咥えては自分の身体が拒絶する。 「…サウンドウェーブ…俺、その」 「構わない。もうやめろ」 「…でも」 「無理はさせない」 寝台に座り、その足の間にいたサンダークラッカーの手首を掴むと 寝台へと引き上げた。 口にキスをされて頭部を撫でられる。甘やかされているという自覚はあった。 「…ごめん…サウンドウェーブ…」 謝るだけで何もできないことを恥じた。 * 「スタースクリーム!頼む!」 「ばっかじゃねぇの…!?」 「もっと詳しく教えてくれ…!」 「サウンドウェーブに聞け馬鹿!」 大声で話していながらもこそこそと2羽は廊下の隅にいた。 周りをしっかりと警戒しながらもサンダークラッカーは頼み込んだ。 「なんか、駄目っぽいんだよ…!」 「下手糞ってこったな!」 「どうやったら良いんだ?舐めてるだけじゃ駄目なのか!?」 「ばっ、ばか!お前恥を知れ!」 サンダークラッカーが両手の平をあわせて拝むように頼むというと スタースクリームは顔を真っ赤にしつつも困ったように顔をしかめた。 「ど、どうしたいんだよ…」 「どうしたら気持ちよくなる?舐めても駄目なんだよ…」 「…もっと、咥えて」 「咥えると咽るし」 「そこは我慢しろ!」 スタースクリームが顎に手を当てて悩む。 その頬が微かに赤く、視界を右往左往させているのは ブレインサーキット内を漁っているのだろう。 記憶を箱からぶちまけて探すように口での御奉仕の方法を探しているのだ。 それはつまり、普段自分がどうやっているかを思い出している。 「…あんまり苦しいんなら横から咥えてみたり」 「うん」 「唇で吸ったり、舌でコネクタの溝を舐めてみたり」 「へぇ」 「本当に軽く甘噛みするのも、良いと思いけど」 「それ誰にやってんの?」 スタースクリームが、ぼっと赤くなるとうるせー!と殴りつけてくる。 あぁ、これは聞かない約束か。とサンダークラッカーは羽をばしばし殴られつつも 今回こそ、サウンドウェーブの役に立ちたいと考えていた。 * ちゅっと音がした。 サウンドウェーブのコネクタに口内オイルをできるだけつけて 手で押さえてちゅっちゅっと吸った。 ちらりとサウンドウェーブの顔を覗き込んで見るとやはり無反応である。 少しでも良いから吐息だとか、表情だとかから感情が読み取れれば良いのだが いつもながらの無表情な男だ。 「…はぁ…」 「…」 自分の吐息をコネクタに浴びせて先端を吸う。 舌を見せるようにだすと根元まで舐めた。 そのまま根元にかぶりつくように口に含んで指先で先端を弄った。 「…サウンドウェー、ブ…」 「…」 「ごめん…」 「…サンダークラッカー」 「ごめん」 謝りながらも必死にサウンドウェーブのそれを食んだ。 指先がぬるりとぬめって根元から口を微かに放すと先端より微かに オイルが出てきていた。摩擦を促す為のものだ。 つまりはこの行為に反応しているの考えられる。 「サウンドウェーブ?」 「…なんだ」 「…き、もち良いか?」 「…」 「…」 無言の反応にあわせていた視線をそらす。 やっぱ、まだ駄目か。今度は先端を口に含んで舌先でそのオイルを舐め取った。 吸ってみたり、甘噛みしたりとスタースクリームの言った通りに動かす。 「…サンダークラッカー…」 「んっ…?」 「もう、いい」 「えっ…でも」 「もうでる」 「…」 口を放してサウンドウェーブを見た。 頬が熱くなってきてサウンドウェーブの言葉の意味を理解し始める。 「放れろ」 「…さ、最後まで」 「駄目だ。放れろ」 「飲むから…」 「お前じゃ無理だ」 顔を押し返される。 仕方なく顔を放すとサウンドウェーブが頬を撫でてきた。 「サンダークラッカー」 「…?」 「…よくやった」 まだオイルまみれな口にサウンドウェーブが音を立ててキスをしてくる。 ほ、褒められた。褒めてくれた。 嬉しいような、恥ずかしいような感じがして俯いた。 「サンダークラッカー」 「ん…」 「いれたい」 「…」 一度頷くとサウンドウェーブが笑った気がした。 * 「スタースクリーム!」 「あぁ!もううるせー!」 「どうやったら飲めるようになるんだ?なぁ」 「うるさい!」 スタースクリームの背中にべったりくっつきながらサンダークラッカーが尋ねる。 サンダークラッカーの頭にコンドルが乗っていて「くわー」と鳥らしいような 鳥らしくないような声で鳴いたにも関わらず2体はコンドルの存在に 気付いていなかった。 ------------------------------------------ サンダークラッカーは上達が速そうですねコメにはぁはぁした結果。 純粋というか頑張りやさんなんで努力しそう。 音波さんたじたじ。でも今後の上達にwktk。