仲良しデ軍。ジェットロン+カセットロン+メガトロン







「……はぁ?」

「スタースクリームー」
「あったけぇぞ!」


サンダークラッカーとスカイワープがデスクについているのだが地球製の布団が上からかぶさっている。
スタースクリームは近づいていき、デスクに触った。


「コタツって言うらしいぜ?」
「コタツ?聞いたことはあるけど…」
「サウンドウェーブとフレンジーたちが作ってくれたんだぜー」
「サウンドウェーブが?くだんねぇ〜…」
「まぁ、いいから脚入れてみろって!」
「あぁ?」

スカイワープがぐいぐいと腕を引くので仕方なくスカイワープの右。サンダークラッカーの正面に座る。
スタースクリームが驚いたのは中が思った以上に暖かい。
ただ布団をかけて中を密閉して温度をあげているだけでなく
多分それなりの機械を導入して中の温度を調節しているのだろう。

サウンドウェーブとカセットロンだけがはいるなら、この大きさはいらないだろうにジェットロン3羽が入っても
まだ少し余裕があるあたりは自分達専用に作ったものではないのだろう。


「どうよ?」
「あ〜…これ良い」
「だろ?はい。エネルゴン饅頭」
「準備いいな?」
「いや、さっきサンダークラッカーと俺でジャンケンして負けた方が部屋に取りに戻ったんだ」
「……どっちが負けたんだ?」
「ジャンケンには勝ったのに俺が行かされたに決まってんだろ!」
「あー、やっぱサンダークラッカーか」
「やっぱってなんだよ」

3羽でわいわいと盛り上がってくる。
エネルゴン饅頭も弾力のある餅製のエネルゴンに更に中は液状の甘酸っぱいエネルゴンが入っていて好ましい。
途中でエネルゴン茶が欲しくなって再度ジャンケンをした結果
負けたのはスカイワープで取りに行ったのはサンダークラッカーだった。



*



「…で?」
「メガトロン様」
「静かにしないとおきちゃうぜ〜」


メガトロンがその場に現れたのは1時間後だった。
自分の仕事を終えたサウンドウェーブとカセットロンが戻ってきたころには
スタースクリームを含む3羽は全員眠りこけていてデスクに突っ伏していた。
サウンドウェーブは机に散らばったエネルゴン饅頭のゴミを片付けて茶の準備をすると
フレンジーとランブルにも入れてやり、机の上に置いた。
フレンジーはスカイワープの真横に入ってスカイワープの顔をのぞいたり、同じように突っ伏してみたりしている。
スカイワープ、サンダークラッカー、スタースクリームで正方形のコタツの3面を埋めていたが最後の一面に
ランブルとジャガーが入り込んでしまったので自分はサンダークラッカーの真横に座った。
正方形のコタツはこれで全部埋まってしまったのだがメガトロンは片腕でスタースクリームを少し追いやると真横に座った。


「うおっ…中は温度が上がっているのか…」
「地球の日本にあるデスクでコタツという。中に保温器具と暖房器具を取り付けている」
「多彩だな。サウンドウェーブ」
「スカイワープとサンダークラッカーが寒がってうるさかった為作った」
「ふむ…これはしかし良いな…」
「長時間はいっていると催眠効果があるのかもしれない」
「こいつらか?」


まだ眠るスタースクリームの頭に手をのせる。
随分と心地良さそうに眠るので仕事はどうしたと怒鳴る気にもなれない。
サンダークラッカーとスカイワープも同様にすやすやと眠っている。

フレンジーはジェットロンの残したエネルゴン饅頭を食べながらスカイワープの瞼に触れる。
ときどきスカイワープは呻くがそのまま眠り続ける。
メガトロンはスタースクリームの頭を撫でるとスタースクリームが薄く目を開いたことに気付いた。

「起きたか?」
「……メガ……」
「…眠いのか?」
「……ん……」


一度目を開けたにもかかわらずゆくっりとまた眠りに落ちていくスタースクリームを眺めて
破壊大帝は小さいため息を吐いた。

「サウンドウェーブ」
「なんだ」
「儂にも茶をいれてくれ」
「わかった」

サウンドウェーブがいれた茶を飲み、メガトロンもエネルゴン饅頭を口にした。



それから全員が眠りこけるまで30分とかからなかった。




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メガ様馬鹿だからこれは凄い兵器だ…!とか言う。
サイバトロン対策に使いますか?って話になるけど
皆手放せなくてデストロンで大事に使われるよ!

ちなみに中では互いの脚がガツガツぶつかってます。