ごみ箱




「サンダークラッカーって可愛いよな」
「…………え?」
「可愛い!優しいしなー」
「え?え?な、なんだよ。お前ら」


きょどきょどするサンダークラッカーに足元にまとわりつくカセットロンの
フレンジーとランブル。
それを遠巻きに見ていたのはスカイワープとスタースクリームだった。
ぼけーっとみるのがスカイワープでいらいらしてるのがスタースクリーム。

「けっ…俺様の方が格好いいし、頭もいいし強い。見てくれよ!この輝く翼!」
「見てくれは俺達全員同じだろうがよ」
「お前らと一緒にすんじゃねぇ!」

肩に上ってきたランブルとフレンジーがサンダークラッカーの顔や頭に
触れるのを見てスタースクリームが大股で詰め寄っていく。
肩に乗ってる2匹を剥いでサンダークラッカーのインテークを掴み、顔を見る。
きょとんとしつつ、不安げに目を揺らめかせるこいつのどこが可愛いって!?

「ス、スタースクリーム…?」
「………」
「ど、どうかしたか?」

インテークを掴んで無理に引き寄せているので
サンダークラッカーが安定感を求めるように肩に手を置いてくる。
不安なのか時々チラチラと周りに目を向けて助けを探す。
どちらかというとこういう態度はいらいらする。が、

可愛くも見える

「…ばーか!」
「はぁ!?」
「くず鉄!」
「何なんだよお前は!」


ぎゃんぎゃん喚くスタースクリームと困るサンダークラッカーを
スカイワープとカセットロンの2匹はほのぼのと見ていた。

「って言うかお前らは可愛いよなー」
「ジェットロン可愛いよ!」
「てやんでぃ。俺は格好いい」
「いへぇ!頬つひぇるな!」
「そういうとこが可愛いのがスカイワープだよ…」



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全員自分のこと格好いいと思ってるけど
周りから見たら皆可愛いだけどジェッツ。