「まったく、また儂を裏切ろうなどと…」 「…んぁ…メガト…様」 作戦失敗を招いた原因のスタースクリームを捕らえ、破壊大帝は自室に放るとその口にかぶりついた。 舌を絡め、スタースクリームの口の端からオイルが零れるほどかき回す。 口内は自分の飲んでいるものほどではないが、高濃度のエネルゴンの匂い。 スタースクリームは自分の身体を磨くことに余念がない。 足先からインテークの端まで、傷つけば直し、汚れれば磨き、常に滑らかさと艶を保っている。 エネルゴンバスにも頻繁に入っているらしく首元に顔を埋めると良い匂いがする。 ジェットロンはデストロン軍の中でも美しい機体で有名だが その中でも機体を気遣いその美しさに自覚しているのはこのスタースクリームぐらいだ。 普段は無駄にエネルギーを消費するのは控えるように言い、エネルゴンバス等は禁じているが 実際、スタースクリームと身体を重ねる時は機体を磨く丁寧な仕事っぷりに感嘆の息が出る。 息を荒げるスタースクリームの指先をとり、舌で撫でると戦闘員に相応しくないほどになだらかだった。 少し強く噛んでみると、少しだけ跡が付いた。事後にスタースクリームに文句を言われるのが想像付いた。 しかし、スタースクリームは指先を舐められただけで軽く声を漏らした。 今回は裏切った仕置きも兼ねている為、少しくらい乱暴に扱っても構わないだろう。 首筋に顔をうめて歯をたてるとスタースクリームは悲鳴をあげるが、その悲鳴に艶が混じっているのも確かだ。 「どうされたい?スタースクリーム」 「メガトロン様っ…」 スタースクリームはメガトロンの指先を引っ張り口に含む。 メガトロンはスタースクリームに舐められる自分の指先がどれだけへこみ、傷があるか自覚している。 戦闘で傷つき、それを労わるエネルゴンがあるのならそれは軍を動かす為に使うべきだ。 スタースクリームのようになだらかな指先ではなく、ごつごつした軍団のリーダーたる指。 「そんな指を舐めても、つまらんだろう?」 「……んぁ…んっ」 スタースクリームはそれに答えなかったがメガトロンの指を口にほおばり、舐め続ける様を見てメガトロンは内心満足すると スタースクリームの指先を再度口に含み、先ほどつけてしまった傷跡を丹念に舐めてやった。 ------------------------------------------------------- スタースクリームはメガトロンの少しざらつく指先が好き。 でも自分は磨くし、宝石のように大事に扱う。(でもしょっちゅう怪我する) 更に言うなら自分より高濃度エネルゴンの味がするメガトロンの口内はもっと好き。