ナイトスクリームはあまりにも優秀すぎる。
駄目だ。これは駄目だ。


「ガルバトロン様?」


上目遣いできょとんとするナイトスクリームの頭を撫でながらガルバトロンは考えた。


躾しなおす必要があるな。


Extortion








寝台に座り、ガルバトロンはナイトスクリームが脚の間に入れるほどの左右に開く。
ナイトスクリームはガルバトロンに「近くに寄れ」と一言言われれば
ガルバトロンが脚を左右に開いたのを見てすぐに主の望みに気付いた。

「はい。ガルバトロン様…」

肩膝を床につき、ガルバトロンの下腹部のパネルを指で撫でる。
パネルを開けずにそこにキスすると唇で撫でるように往復した。
ガルバトロンは黙ってナイトスクリームのその動きを見ていた。
時々「ちゅっ」と音を立てて吸う。ナイトスクリームはパネルが熱を持ったことを
確かめてからパネルを開きガルバトロンの体格にあったコネクタにキスをした。

「…ナイトスクリーム…」
「はい。ガルバトロン様」
「…」

ナイトスクリームは自分の手を口から吐いた息で暖めるとそっとコネクタに触れた。
ガルバトロンは冷たすぎない指先をコネクタに感じてナイトスクリームの頭を
再度撫でる。ナイトスクリームが躊躇なくコネクタにキスを降らし
そして口内に頬張った。

出来すぎ。
出来すぎだ。

丹念な舌の動き。躊躇もなければ嫌悪感を感じる様子もなく涼しい顔で
くわえ込む顔。完璧といえるだろう。ナイトスクリームは完璧だ。
だからこそ、そこが欠損している。

ナイトスクリームが顔の角度を調節しながらガルバトロンのコネクタを扱うと
口内のオイルとコネクタからでてくるオイルを混ぜ合わせて音を立てながら
強く吸った。
暫くそのままにさせていたが限界が来たので何も言わずにナイトスクリームの
口内に放つ。

「んっ…」
「…」

何も言わなくてもナイトスクリームは吐き出さなかった。
少し呻いた後にコネクタの先を舐めとり、強く吸って中に残ったオイルを全部
吸い出すと数度にわけて飲み込んだ。ナイトスクリームは立ち上がり涼しい顔で
自分の下腹部パネルを開こうとしている。

「待て。ナイトスクリーム」
「今日はここまでで…?」

またきょとんとしたナイトスクリームを見てますます失敗したと思った。
ナイトスクリームは自分を慕っている。自分の望むことをするだろう。
だから脚を開けば口淫する。達したオイルは飲み込む。それが終われば自分で
腰の上に乗ってきて自らのレセプタに挿入する。
挿入し終わったら何も言わなくても腰を降って主を満足させる。

しかし失敗だ。これは違う。
まるで道具のようだ。

ガルバトロンはナイトスクリームの肩をしっかりと掴んで押し返す。

「ガルバトロン様…?」
「…ナイトスクリーム…お前は儂の忠実な部下だな?」
「もちろんです。ガルバトロン様…」
「…良い子だ」

頬を撫でるとナイトスクリームは気持ち良さそうに目を細めた。
褒めたらこのままなのはわかっている。本当なら叱り付けるべきなのだ。
それが躾だ。しかしそれ以上に良い方法が思いついた。

「今から儂のすることに疑問を抱くな」
「はい」

返答まで少し時間があいたが別に文句があるわけではなく、ナイトスクリームは
またきょとんとするだけだった。
今いるのはいつもの玉座の間ではなく、ナイトスクリームに与えている寝室だ。
本人も部屋を与えてやったにもかかわらず滅多に使っていない。
そのため何もなく片付いている。寝台しかないこの部屋はこの行為のときのみ
使っているようなものだ。

ナイトスクリームを寝台の上に乗せて自分は離れる、自分の動きを目で追っているが
疑問は抱いていないようだ。
ガルバトロンは壁に手を当てると自分とユニクロンをシンクロさせた。
少し集中して念じるとナイトスクリームの真上の壁よりユニクロンのケーブルが
何本か出現した。ナイトスクリームとて無能ではない。
ユニクロンのケーブルに気付いていながらナイトスクリームはまったく動かなかった。
ゆるゆるとケーブルが動いてナイトスクリームの腕に絡まっていく。
当然そのケーブルを動かしているのは自分だが。

ナイトスクリームはケーブルが腕を絡め取りたがっているのに気付くと
腕を差し出した。自ら腕を宙に浮かせ、ケーブルが腕を絡めとっていくのを
黙ってみている。
他の連中ならまたユニクロンがエネルギー欲しさに制御不能になっていると思う。
または破壊大帝の余興で破壊されるかもしれないと暴れ、騒ぎ立てるだろう。
しかし有能で、懐刀でもあるナイトスクリームは冷静にその様子を眺めていた。

ケーブルは決して乱暴な動きではなかった。ゆっくり、しっかりと2本の腕を
絡ませるとナイトスクリームの両腕を天井に吊り上げた。
両腕を天にむけ、抵抗どころか腕の関節すら動かせないほど固定しても
ナイトスクリームは主を静かに見つめていた。

「……」
「ガルバトロン様?」
「あぁ。お前は優秀だ」
「…」
「しかしそれではつまらない」


近づいて行って首筋に唇をあてるとナイトスクリームは喉を差し出すように
上を向いた。これだ。これがつまらない原因だ。
それだけでナイトスクリームへの接触をやめると寝室から出るため扉に向かった。


「ガルバトロン様」
「また後でくる」


腕の自由を奪ったまま、ナイトスクリームを放置した。






*




「ガルバトロン様」
「どうした」
「ナイトスクリームの姿を見ませんが?」
「あぁ。別件で動いてもらっている…気にするな」

ショックフリートは少しだけ不服な顔をした。
またナイトスクリームだけ…ショック…と小さく呟くのが聞こえた。
口元を少しだけ笑う形に変えてガルバトロンは微笑んだ。
しかしそれが誰にも見えないように。
お前もやって欲しくば、やってやる。きっとお前ならすぐに逃げ出すだろう。


「サイバトロンに大きな痛手を与えた。今日は各自リペアして休むが良い」
「ショック」
「ヨロレーイヒー」


各自が好きなように解散し、ユニクロン内を歩き始める。
自分も向かうところがある。

「ナイトスクリーム」
「…ガルバトロン様。ご無事ですか?」
「問題ない」


ナイトスクリームをこうして放置して3日たった。
未だに不満も疲労も見えないが、流石に腕を辛そうに動かすのが見える。
少しでも腕を動かせば捻りあげられたままの腕はギリギリと音を立てた。

「…どうして私を戦場へ向かわせていただけないのですか?」
「戦場へ行かせないわけではない。ここから移動させないだけだ」
「…」

少し俯くだけでナイトスクリームは黙った。


「これは罰ですか…?」
「そう思うのか?」
「……いいえ…その…」

言いよどむナイトスクリームに近寄り、給油口よりエネルゴンを与えていく。
最初のうちは主人に給油してもらうなどならないと。「自分で給油します」と
言っていたがこの自由のきかない腕では誰かの手を借りるしかない。
そしてこの状況を知っているのは自分だけだ。

「…口を開け」
「は、い」

機体のパネル奥にある給油口からエネルギーを流し込みつつも口からの
エネルギー摂取も開始する。
小さいエネルゴンキューブをかすかに開いた口に押し込み、その後を追うように
舌を押し込んだ。口の中のエネルゴンキューブを噛み潰すと、ぱしゃんと音を立てて
口内でエネルゴンが広がってく。
ナイトスクリームの喉が動いて飲み下していくのを眺めればガルバトロンは自然に
笑みを零した。

「ん、んっ…」
「…うむ…零さなかったな」
「が、ガルバトロンさま…っ」

ガルバトロンの指がナイトスクリームの脚に触れるとナイトスクリームは震えた。
もう片方の手をキャノピーに滑らせ、集中して刺激を与えていく。
ナイトスクリームは少し興奮した声を出した。今から起こるだろう行為を
想像したのだろう。
しかしこれ以上触れない。
撫でていた脚もキャノピーからも腕を退かせて最後に舌を絡めて、ナイトスクリーム
から数歩離れた。

「が、ガルバトロン…様…」
「どうした?ナイトスクリーム」
「……」
「儂は少し戦闘で疲れた。エネルギーの補給もすんだことだ。また明日来る」
「っ……はい」

腕をケーブルに絡ませたままナイトスクリームは俯いた。
これをこの3日間毎日続けた。触れて、煽って、やめる。
ナイトスクリームは完璧な部下だ。自分が疲れているといえば引き下がる
しかないのだ。どんなに煽られようと、どんなに触れて欲しかろうと優秀な
ナイトスクリームは強請ってこない。

更に数日の間それを続けた。自分もナイトスクリームも辛抱強いと思う。
2週間近い間、据え膳なのだ。何よりもナイトスクリームの忍耐力は恐れ入る。
ナイトスクリームは限界だった、喘ぎ声も殺せず、触れればその快感に簡単に
落ちてきた。

「ぁっ…!あ!が、ガル…バト…っ…!」
「…すまんな、ナイトスクリーム。出撃の時間だ…」
「っ…ガルバト…ロン様っ…」
「どうした?何か言いたい事でもあったか」
「……いいっえ…!!」

既にとろとろに蕩けたレセプタに入れていた指を引き抜きナイトスクリームの
熱くなったコネクタをパネルの中に無理やりつめて閉める。
ナイトスクリームの肩はかすかに震えていた。ナイトスクリーム。強請れ。
強請ればすぐにでも聞いてやる。
出撃は中止して、今すぐお前に触れてやる。腕を解き、掻き抱いて熱くなった
その身体を開放してやる。


「…ご、ご無事を…お祈りして…いま、す」
「…うむ。良い子にしていろ」
「はい…っ…」

ナイトスクリームの口から零れる熱い吐息を聞かないフリをして寝室からでていった。


「…くそ」


我慢しているのはナイトスクリームだけではないのだ。



*




そろそろナイトスクリームを戦場に戻したい。
ナイトスクリームがいないだけでかなり戦力が欠如する。今回の戦いでよくわかった。
ナイトスクリームをあんなにも優秀な部下にしたのは自分ではないか。
今更、躾直そうと思う事自体間違っているのかもしれない、それでも
ナイトスクリームの我侭を聞いてみたい気がしたのだ。

「ガ、ルバトロン様…お戻りで…」
「あぁ…大丈夫か?ナイトスクリーム」

毎日毎日、時には一日何度もナイトスクリームを煽った。
ナイトスクリームは既に肩で息をしていた。普段なら凛とした顔で自分の名を呼ぶ
その顔も、声も乱れている。
両足をすり寄せて時々身体を揺する姿はなかなか見応えがある。
少し影を帯びながらこちらを見る表情で期待しているのがすぐわかった。

「問題、ありませんでしたか?」
「あぁ。問題ない」

それでも自分の期待など押しつぶし、軍事や自分を気遣う様子は優秀な部下だと
思う反面、じれったくも思う。
期待した目元を指の腹で撫でるとナイトスクリームは小さく喉を鳴らした。
子犬のような鳴き声に微笑がもれてナイトスクリームの名前をゆっくりと呼んだ。
普段は冷たいナイトスクリームの機体も既に熱を帯び、触れて欲しくて仕方なさそう
に揺れ動く。

もし今日で駄目ならナイトスクリームを戦場に戻そう。強情な奴め。
唇に触れようと顎を掴み、唇をよせた。ナイトスクリームが期待して目を細める。
口同士が触れ合う前に電子音がして通信機からスノーストームの声が聞こえた。

ナイトスクリームが驚いたように身体を跳ねさせた。うっとりとした視線は引っ込み
見開かれたアイセンサーは正気に戻ったように揺れる。
通信機からはどたばたと騒がしい音と声。
ぎゃーぎゃー騒いでいて何を言っているかはよくわからなかったが要約すると
「レーザーウェーブとショックフリートが喧嘩してリペア機具とその周辺もろもろが
壊れた。今アイアントレッドが何とかしようとしてるけどアイアントレッドの
馬鹿じゃどうにもならないからナイトスクリームかガルバトロン様直々に
来て欲しい」という内容だった。

これぐらいのことも自分達で面倒見れないのかと舌打ちをする。
今行くと小さく返答すると「なるべく早く!」と悲鳴混じりに通信は切れた。



「…ナイトスクリーム」

顎を掴み、口が触れそうな距離のままナイトスクリームの名前を呼ぶ。
今のやり取りを聞いていたのだから何を言いたいかはわかるだろう。
行かなくてはいけなくなった、すぐに戻ってくる、そしたら相手をしてやると
声をかけようとした。
しかしそれよりも早くナイトスクリームが腕を軋ませながら身体を前に倒したのが
目に入った。

「ナイトスクっ…」
「っ…は…ぁ」

腕の軋む音が聞こえるがそれどころじゃない。
ナイトスクリーム自ら唇にかぶりついてくると普段の冷静さはなく、口内を舌で
荒らした。
がっつくような動きに思わず硬直する。破壊大帝として情けないとは思うが
これは仕方がない。
時々口同士の隙間から息を吸うとナイトスクリームはまた口を重ねて舌を強く吸った。

「おち、つ」
「んっ…んん」
「落ち着けっ…ナイトスクリーム」
「…っ」

唇が離れて腕の軋む音が止むとナイトスクリームは肩で息をしながら俯く。
ガルバトロンは手で口の周りを拭うとじっとその姿を見つめていた。
ガルバトロンのその視線に気付いているのだろう。ナイトスクリームはこちらを
一切見なかった。

まさかナイトスクリームが。いや、これを待っていた。
自ら行動に出たのだ、これ以上放置する理由などない。


「どうした。ナイトスクリーム」
「…」

聞いてやるとナイトスクリームは更に息を荒くした。はぁはぁと息づくのが聞こえる。
もっと近くで聞こうと顔を寄せるとナイトスクリームは脅えた。

「も、うしわけ…」
「なに?」
「申し訳、御座いません…」

震える肩に手をやると一度跳ねあがり、脅えた。
そんなにも脅える必要はないだろうに。
これを待っていたと言えばナイトスクリームはどんな反応をするだろうか。

「ナイトスクリーム」
「は、はい」
「…儂はあやつらの面倒をみなくてはいけなくなった」
「…はい」
「言いたいことはないのか?」
「……ご、ございま…せん」
「本当か?」
「…」

ナイトスクリームの縛り上げた腕に触れる。
動かせなくなって2週間以上だ。軋み、だるそうな腕をさすってやる。

「言ってみろ」
「…」

緩く首を左右に振られる。それでも腕をさする手を止めない。
聴覚をつかさどる部位に耳を寄せて小さく言ってやる。

「ナイトスクリーム」

ナイトスクリームの背筋が震えたのを感じた。
何もないはずがない、言ってしまえ、お前のそれを儂がどれだけ待ったか。

「……を」
「聞こえんぞ。もっとはっきり言え」
「私…に…て」
「聞こえん」
「…」

ナイトスクリームは覚悟を決めたのか少し顔を上げた。酷い顔だ。
泣きそうで、申し訳なくて、でも譲れなくて。決心がついたくせにまだ迷ってる。
顔に走る亀裂だけがナイトスクリームだという印だ。
そう思うほどに普段の冷静さは消え失せた表情だ。


「…私に…ガルバトロン様のお時間を…いただけませんか…」


丁寧すぎる言い回しに少しだけ残念だと思ったが
こいつにしては頑張ったほうか。




*



通信機は切った。それくらい自分でどうにかしろと言う意味を込めて。

腕の拘束をとってやると腕はだらりと下りる、関節が嫌な音を立てている。
ギリギリ音を立てて関節が動くのを見て破壊大帝は悪いと思った。
関節を掴み眺めればナイトスクリームは大丈夫ですと言う。

「…どうだった?ナイトスクリーム」
「は、はい…?」
「焦らされる気分は」
「……」

ナイトスクリームは困った顔をするだけで何も言わなかったが、まぁいいだろう。
翼を撫でてやんわりとナイトスクリームに触れていくとナイトスクリームは
少しもぞもぞと動いた。

「…もっとか?」
「…はい…」
「わかった」

笑うとナイトスクリームは申し訳なさそうに俯いた。
いつもは主人の好きなようにさせているナイトスクリームだ。
ガルバトロンがいくらゆっくり事を進めても、慣らさず挿れてもナイトスクリームは
拒否しなかった。表情でも言葉でも嫌だと言わなかった。それが今は違う。
触れて欲しくて触れて欲しくて、撫でるだけでは足りたいと嫌な顔をする。

「ナイトスクリーム」
「はっ…あっあ…」

レセプタ内部を指で荒らしていくとナイトスクリームは痛むだろう腕を
ガルバトロンの身体に絡めた。力の入らない腕がすがってくるのは破壊大帝を煽る。
力のこもらない腕は大帝の腕をきゅうと掴むのだ。

「ガル…バトロン様っ…ガルバト…っ」
「…」

悲鳴にも似た声も自分を煽るには十分すぎた。
レセプタに自分のコネクタを合わせてそのまま動かない。
ナイトスクリームは一度だけ喘いだ。しかしいつもならすぐに挿入されるコネクタの
感覚のなさに違和感を覚えて見つめ返してきた。

「ガ、ルバトロンさま…」
「なんだ?」
「…」
「入れて欲しいのか?」
「…はい」

ナイトスクリームは躊躇しつつも肯定した。
散々レセプタの中には指を入れてきた、ナイトスクリームの身体は既に
ガルバトロンを受け入れる準備で整い、逆に入ってこなくては身体が疼くはずだ。
ガルバトロンは一度笑った後にナイトスクリームの腕を自分の背中に回させた。

「挿れるぞ」
「は、いっ…んっ!」

ナイトスクリームは背を反らしてガルバトロンのそれを受けいれた。
漏れ出る吐息は甘く、ナイトスクリームの満足感を表している、表情は
うっとりと満ち足りていて久しぶりにナイトスクリームが満足した顔をみた。

ガルバトロンはその表面だけしか読み取れなかったがナイトスクリームには
ナイトスクリームなりの心境の変化が内部で起こっていた。
入り込んできたガルバトロンに、嬉しいと感じていた、自分は幸せだとも思った。
大帝自ら進んで触れてくれたことも、自分を優先してくれたこともナイトスクリーム
にとってそれは幸せなことだった。

「んぅっ……」
「…奥まで入ったな…」
「は…」

ナイトスクリームの脚が腰の辺りに絡んでくる。
すりっと強請るように擦り付けてくるがナイトスクリームの意識はそこには
ないだろう。ナイトスクリームは中に入り込んだコネクタに夢中だ。
少しだけパルスを流すとナイトスクリームは鳴いた。

「も、」
「なんだ」
「も…っと…くださ」
「…あぁ。すぐに強くしてやる」

ガルバトロンはナイトスクリームの額にキスをした。




*



「あ!ナイトスクリーム!どこ行ってやがった」
「…それより…何をしている…」
「ショーック!レーザーウェーブが!」
「おいおい。責任転嫁だろ…俺は何もしてねぇぜぇ?」

ナイトスクリームは問題の2体を見た。
後ろにいるガルバトロンとナイトスクリームは同じ事を思う。

「くだらない事で騒ぐな」
「まったくだ。お前らみたいな駄目な部下はもういらん」

ショックフリートが大声で騒ぎ始める。
レーザーウェーブといえばぶつぶつ何か言っているがショックフリートが
うるさくて聞き取れない。
スノーストームは「俺は関係ないですよね」とガルバトロンに詰め寄った。

「お前らがナイトスクリームぐらいに有能だったら手がかからないのだがなぁ?」
「ガルバトロン様…」
「まぁ、ナイトスクリームにもまだまだ欠点が多いのも事実だがな」
「…申し訳ありません。以後、気をつけます…」

ショックフリートが騒ぐのを止め、スノーストームとアイアントレッドが
顔を付き合わせた。
ナイトスクリームは申し訳なさそうに顔を床へと向けていた、ガルバトロンはそれを
尻目に見ながら微かに微笑む。

「え?なになに?」
「ナイトスクリームが怒られた」
「知らないところで何かあったっぽいな」

どしたの?とスノーストームがナイトスクリームの顔を覗き込んだが
ナイトスクリームはいつもの無表情で見つめ返した。

「たいしたことではない。自分の態度について問題があった」
「ナイトスクリームの態度がぁ?」
「なんで?何で怒られた?」

興味津々と言った様子で近づいてくる3体をナイトスクリームはため息を吐いて
見つめ返した。ガルバトロンはナイトスクリームがあった事を全て話すとも
思えなかったがナイトスクリームの羽を掴むと引き寄せた。

「とにかく、レーザーウェーブは謹慎だ。ショックフリートはそこの間抜け2体と
 共に片付けと修復をしろ」

全員から文句が出たがガルバトロンは壁に手をやってユニクロンを動かし
壁から突出したケーブルでレーザーウェーブの両腕、両足を拘束すると
壁より刃物を出現させてレーザーウェーブの首に突きつけた。

「他に文句がある奴は?」
「いいえ!」
「まさか!」
「滅相もありません!」
「ナイトスクリームはついて来い…次の作戦を考えるぞ」
「はい。ガルバトロン様…」

指名されたことに頷き、ナイトスクリームは無意識に微笑んだ。
誰からも見えない、ガルバトロンにだけわかる位置で微笑むとガルバトロンのすぐ
後ろを付き従いながら歩く。
ナイトスクリームは多少なり、自分の望みを言うようにはなった。
なったのだが。

「ナイトスクリーム」
「はい。ガルバトロン様」
「…接続したいか?」
「はい」
「…」

今度は恥じらいと言うものを教えてみようかと思う。



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最初はレザも持って来ようと思ったんですがガルナイ一色で行くかぁ!
と…思った結果がこれだよ!
ナイスクは何よりもガル様優先だから。何されても文句でないと思う。
でもガル様はナイスクが大事なのでそんな酷いことしない。
つかスパリンガル様は部下大好きだよね。「Φ○$¥△だから儂の部下にだけは
手をだすなぁ!」発言は忘れないよ…(前半、大分うろ覚えだな)
↓以下反転リクエストの方お願いします
大変遅くなりました…!!申し訳ないです!一度書いたのですが書き直したら
ますます酷くなった気も…!ガルナイ微糖リクだったのに随分とまた甘甘に
なってしまいました。リクの中で唯一のスパリンだったので
張り切っていたにもかかわらず空回ったぜ…へへ…(??)
スパリンもう一度最初から見直してそのうちリベンジしたいと思います!
ナイスク万歳( ゚∀゚)o彡゜(以上反転でした)


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