「スタースクリーム、データを持ってきた」

鍵のかけられた扉を挟んで声をかけると中からはバサバサと何かが机から落ちた
だろう音と、慌てた声が帰ってきた。

「サ、サウンドウェーブ!?」
「急ぎの仕事だ」
「かっ…」

扉は開かれないままの会話、酷く落ち着かないスタースクリームの声

「帰れ!!」



航空参謀への色情症2




摂取するまでの時間と、摂取した液体が身体にまわるまでの時間をサウンドウェーブは
正確に導き出すと彼の中でベストな時間から数秒も狂わずスタースクリームの元を
訪れていた。
どれほどの効果が期待できるか、それは考えるだけ無駄だとわかっていたため少しも
考えなかった、結局それはどんなに考えようと数式のように答えが明確に出る訳では
ないし、結果論として後に答えは訪れる。ならばそんな考えを巡らせるのは愚かだ。

扉は未だ開かれない、普段なら数秒で開かれる扉だ、もしくは「少し待ってくれ」など
部屋の主が待機を命じてくる。しかし帰ってきた言葉はあまりにもおかしい。
仕事を持ってきたと断れない理由をつけたにもかかわらずスタースクリームは
「帰れ」と言ったのだ、それでは今手を放せない。もしくは会えない事情があると
公言してしまったようなものではないか。

「スタースクリーム」
「うるせぇ!帰れっつってんだろ!」

サウンドウェーブは押し黙った、これはどんなに説得しようと開けないだろう。
それならそれでこちらにも対処法はいくらでもある。それがわからないほどスター
スクリームは馬鹿ではなかったとサウンドウェーブも認識している。

胸のカセット部分を開くとそこから細長いケーブルをいくつか引き出した。
その先にある細いコネクタを扉のアクセスキーパネルを開き見えたレセプタクルに
差し込んでいく。3本も差し込めば十分だろう。
サウンドウェーブはアイセンサーを細めると扉全体に流れる電圧の流れを感じ取り
それに混ざりこむ情報を拾い上げた。二進数で動く情報を解き明かし、ゆっくり
確実に鍵を開けていく。

「…」
「…」
「…サウンドウェーブ?」
「なんだ」
「お前、今何してる?」
「…」
「…お前扉開けようとしてるだろ!」

察しがいい、再び中でバタバタ動く音がするとスタースクリームが扉に駆け寄って
きたようで近くでスタースクリームの声がした。ガタガタと何かを動かす音がする。
するとサウンドウェーブが拾い上げ解除してきた鍵が再び閉まり始めた。

「…」

そうか、あちらも同じようにコネクタを接続して崩した鍵を再構築しているのか。
サウンドウェーブは鼻で笑った。それは扉に阻まれてスタースクリームには
聞こえなかっただろう、それほど小さく控えめな笑いだった。
しかしサウンドウェーブは内心「面白い」と感じていた。スタースクリームはサウンド
ウェーブの土俵に上がってきたのだ。情報合戦にも近い、純粋な力や火力ではなく
知識量と解析スピードの勝負だ。

情報の扱いに弱いジェットロンやトリプルチェンジャーならわからなかっただろう。
これがどれだけサウンドウェーブに有利な戦いであるかが。何をするにしても
壊すのは作るのに比べて簡単で容易だ。再び再構築するのは手間と繊細な技術が
必要になる。
スタースクリームはサウンドウェーブを感心させるくらいに再構築のスピードは
速かった。迅速かつ的確に、壊しにくいような鍵を作っていく。
しかし言い表してしまえば細長い紐がリボン結びのような状態でいくつも並び
サウンドウェーブはその紐を引っ張ってしまえば解けてしまうのに比べて
スタースクリームは両手で形を整えながらリボンを再び作っているのだ。
そのスピードの違いは明らかだった。


最後の鍵に意識を向けた。それを邪魔したのはスタースクリームだった。自分の
意識を散らすようにスタースクリームのパルスを感じ取るとサウンドウェーブは
もう一度だけ笑い、今度は口に出した。

「無駄だ」

リボンの紐を掴んだサウンドウェーブの手をスタースクリームが抑えこむ。
その手を鋭い針で刺すように強烈なパルスを単発で返すとスタースクリームは
大げさな悲鳴を上げた。


「いってぇええ!!」


悲鳴と同時に扉が音を立てた、開錠を示す音を鳴らし横へとスライドするとそこには
スタースクリームがいた。アイセンサーを見開き驚いた顔をしている。
スタースクリームは素早く背を向けると部屋の端へ逃げようとした。
何故そんなにも逃げるのか理解できないがその腕を掴むと勢いを殺されたスタースク
リームは転びそうによろめき、サウンドウェーブが手を放せば床に転ぶような体勢に
なっていた。

「どうした」
「っ…」
「何かあったか」
「で、でてけよ…」

スタースクリームが何かを必死に隠そうとしているのはわかった。
覗き込むようにスタースクリームの背中から腹部へと視線を動かしていくと
サウンドウェーブはようやく理解し、驚いてその感情を多少表へ零した。
スタースクリームもサウンドウェーブが驚いたことに気づくと舌打ちを落とし
震える声でもう一度「でてけよ」と呟いた。

サウンドウェーブはスタースクリームの腕を放し、開かれたままの扉を急いで閉めた。
壊された鍵をスタースクリームの3倍のスピードで再構築すると誰も入れないように
しっかりと鍵をかける。サウンドウェーブの場合、リボン結びなんてものではなく
堅結びように引っ張る程度では解けなくした。

扉の鍵を確認するとサウンドウェーブはスタースクリームの前へと回った。
スタースクリームがしゃがみこむ目の前でゆっくりと腰を下ろすとスタースクリームの
顔を覗いた、スタースクリームは一切視線を返さない。

「…何故こんなことをした」
「ちがっ…お、俺はこんな」

下腹部の開かれたパネルと、潤滑油を零すコネクタ、まだ触れてそんなに時間は経過
していないのだろう。再開を待ちわびて先のほうよりオイルが零れ出る。

「自慰をしておいて何が違う?」
「じっ、自慰っじゃ…」
「違うか」
「…」

スタースクリームの顔が真っ赤に染まっていく。性格は捻くれているがこう言う所は
初々しいこいつだ。この関係を周りに知られたくなくて、2体っきりになれる場所
じゃないとこいつは本性を表さない。2体きりでも思ったように触らせず、何かしよう
ものなら拒否を露にして、キスをするなら頬を赤らめ、好きだといえば嬉しそうな
顔をする。

「あっ、だ、だめだ」

快感に浸りたいと震えるコネクタを放置するのもかわいそうだと指先で先のほうを
擦るとスタースクリームは腰を逃がした。逃がすまいとコネクタを手の中に収めて
しまえばそれ以上腰は逃げられない。それどころか自分の体勢を維持できずに
スタースクリームからサウンドウェーブの胸に寄りかかった。

「あっあっ、だめっだ…」
「何を」
「はっぁ…っ…やばっ…いから」
「考えて自慰をした」
「してな…っあ…!」
「してないはずがない、答えろ、何を考え実行した」

手の動きを早め、止める。もう一度動かして、止める。
スタースクリームは可哀想なほど震えていた。ぶるぶると羽を震わせてサウンドウェー
ブの胸に頭をこすり付けて泣きそうな声で喘ぐ。
答えないと達することが出来ないとスタースクリームは理解してくれたようだった
その通り、答えない限りはいかせない。もう一度スタースクリームが好きな低い声で
囁くように「答えろ」と催促する。

「あ、んたで…だよ…!」
「明確に答えろ」
「サウンっ…ウェーブでっ…だ、も…だめ」
「正確に」
「サウンドウェーブ!っ…サウ…お前でっ…お前、考えっ…」
「いい子だ」

興奮した。
ウイルスを身体に取り入れ、極度の興奮状態なのはスタースクリームだ。しかし
それに感化され、自分もまた興奮してきてる。

「ひっあ、ぁぁ…」

指に力を込めて強く擦りあげる、普段なら痛いくたいの力だがスタースクリームは
ぞくぞくと足先から頭の先まで走り抜けるように震わせると口からは嗚咽のように
声を零し続ける。

「で、でるからっ…!」
「だせ」
「だめだ、って!俺、だって、もうっ」
「だせ」
「やだっ…!ああ!」

拒否の言葉もむなしくスタースクリームは達した。オイルがぱたぱたと零れ
サウンドウェーブの手を汚す。ようやく望んでいた場所までたどり着くことが出来た
スタースクリームは息を整えるように何度も深呼吸してサウンドウェーブの胸に
寄りかかったまま震える。

「…?…え?あ、うそ」
「…」
「な、んで?俺、えっ?」
「…」
「いったのに…!」

まだ足りないと下半身が疼くのに気付いたようだ。サウンドウェーブも気付いていた
スタースクリームが達してもまだコネクタに含まれる熱と、スタースクリームの表情で。
スタースクリームが顔を勢い良く上げてサウンドウェーブを見た。驚愕と、若干の
軽蔑が含まれる視線を向けてくる彼に「どうした」と声を投げかけてやるとスタースク
リームはゆっくり口を開いて名を呼んだ。

「お前か…?」
「何がだ」
「おかしい、と思ったんだ!急に、なんか、やりたく…」
「…」
「俺に何したんだ!大体来るタイミングも…!」
「スタースクリーム」

まくし立てるスタースクリームを黙らせる為にマスクをスライドさせると口を塞いだ。
コネクタに触れたままのサウンドウェーブの手が動き、手にかけられたオイルで
水っぽい音を立てる。

「え?や、馬鹿やろ…!もうしない!」
「だが反応してる」
「もうしねぇって、え…!ぁ、嘘、やっ」
「こちらをみろ」

動くサウンドウェーブの手を押さえ、ぐちっと音を立てるそこを凝視するスタースクリ
ームの顎を掴むとアイセンサーをこちらに向けさせる。

「…お前が自慰をした相手だ」
「っ…!!」
「俺が欲しいか」
「ちが…そういう意味で俺は…!」
「ではどういう意味だ」
「違う、んだ…お前が仕組んだ、くせに」


スタースクリームのアイセンサーから水滴が落ちた。それを追うように二滴三滴と
涙が続く。サウンドウェーブはそれを見ながら興奮する自分に気付いていた。

「っ…もう」
「…早いな」
「お前っが…!ぁっ…い」

疲れさせては意味がない、サウンドウェーブはスタースクリームのコネクタより更に
下へと手を伸ばした。
ぽっかり開いた穴に指を滑らせるとスタースクリームが小さい悲鳴を漏らす、そのまま
表面を撫で続けると涙の量が一層増えたように見えた。

「や…よせっ…」
「…気持ち良いか」
「…っ」

スタースクリームの両手が肩に触れた、そのまま勢いをつけて押し倒されるとサウンド
ウェーブは背中を床へ強くぶつけた。
しかし痛みに視界をゆがめている暇などない、サウンドウェーブの腰の上にスタースク
リームが座ると再び胸に頭を押し付けた。

「スタースクリーム」
「っ…俺に、なにしたんだよ…!ちくしょ…」
「…」
「俺だって…男なんだぜ…サウンドウェーブ…!」

マスクのない唇にスタースクリームが触れた。ちゅうっと強く吸って舌が入り込む。
スタースクリームの右手がサウンドウェーブの下腹部にたどり着くとそこを稚拙な
動きで開き、コネクタを露出した。
その間もスタースクリームはサウンドウェーブから目を放さなかった。

「っ…は…、くそったれ…」
「…」
「おかしく、なったじゃねぇか」
「スタースクリーム」
「てめぇが欲しい…っ」

アイセンサーから流れる涙の量は相変わらず多い、圧し掛かられた自分へと落ちる
水滴は誰に拭われることもなく自分を濡らし続けた。
獣のようにスタースクリームがサウンドウェーブの唇を噛んだ、互いの口内を行き来
する舌も肉を食むように齧るとスタースクリームは腰を押し付ける。

「…どうする…サウンドウェーブ…」
「何がだ」
「…俺、とまんね…どうしよ…俺、どうしたら…」

壊れちまった、とスタースクリームは泣いた。そんなに強いウイルスではないから
ただ単に自分の痴態に恐怖を抱いているのだろう。
この程度で根をあげられたら困る、大体こうしたのは自分だ、責任は当然取る。

「心配ない」
「サウンドウェーブ」
「好きなだけもっていけ」

手でスタースクリームを少し浮かせると自分のコネクタをスタースクリームに押し付け
た、息を呑むのがこちらにまで伝わってくる。欲しがったり怖がったりと忙しい男だ。

「で、も」
「どうした」
「俺、とまんねぇと、思う」
「…」
「自分でもわかんねぇだよ…っ…」

だから、普段から触れさせれば良いのだ。慣れないからこういう時に我慢がきかなく
なるものだ。
サウンドウェーブは辺りを見回して机の上に転がる瓶を見つけた。自分が渡したものだ。
腕を限度一杯伸ばせば届くだろうかと言う所のそれへと腕を伸ばすとスタースクリーム
が首をかしげ「これ…か?」と腕を伸ばした。
自分に跨るスタースクリームがすんなりと瓶をとるとサウンドウェーブへと渡した。
中身は空だがまだ一口分ほどは残っている。もしこれが薬だったら無意味に等しい
量だが中身はウイルスだ、一口の摂取で十分であり、量は必要ないのが特徴だ。
それを仰ぎ、一口飲み干すと瓶を脇へと置いた。


「…サウンドウェーブ…?」
「これで同じだ」
「…?……あ!?」


暫く首をかしげたスタースクリームは気付いたように声を上げた。


「お前やっぱり盛ったのか!」
「あぁ」
「薬物検査はしたのに…!」

随分と信用されていないようだ。しかし薬物検査では引っかからない。
スタースクリームは怒ったように「てめぇ」と唸ったが既に入り口で引っ掛けてある
コネクタをスタースクリームの奥深くまで差し込むと高い声をあげた。

「っぁ…!」
「…2度目だな」
「熱い…っ」
「温かい」

逃げようとするので腰に腕を回し抱き寄せて、そのまま口を塞いだ。
まだ摂取から時間が浅いが既に興奮している自分への影響は早いのか身体がじんじんと
震えてきた。

「くるし…」
「スタースクリーム」
「っ、なに…っ」
「お前の所為だ」
「はぁっ…!?」

バチリと強いパルスを流すとスタースクリームは仰け反って鳴いた。悲鳴が収まるのを
待ってからゆっくりと会話を続ける。

「普段から触れさせないからこうなる」
「そんなんっ…関係ね、だろ!」
「ある」

スタースクリームが再び涙の雨を降らせ始めた。両手で顔を隠し、喘ぎながら
サウンドウェーブを跨ぐ脚を震わせる。

「も、だめ…」
「いっていい」
「ふっ、あ、っ…!」

ガクンとスタースクリームが揺れる、倒れこむようにサウンドウェーブに折り重なると
ぜぇぜぇと息を吐く。下半身も、アイセンサーのオイルも止まる事を知らず
ポタポタとオイルを零し続けていく。
サウンドウェーブはゆっくりとスタースクリームを揺さぶった。

「…まて」
「どうした」
「もうイッた…」
「見ればわかる」
「ちょっと、1分、休憩…を」
「断る」

覆いかぶさるスタースクリームをひっくり返して床に押し付けると片足を高く持ち上げ
そのまま更に深くコネクタを押し付けた。

「っわ、や…!馬鹿!これっやだ…!」
「続けるぞ」
「ふ、深すぎるって…!やすませ…!」
「…」

パルスを連続で送るとスタースクリームのアイセンサーがカチカチと明滅した。
本当にアイセンサーの冷却装置が壊れたのではないかと思うほど水滴が零れ続け
嫌だと泣くスタースクリームは自分を煽った、だから、言ったのだ。

「今後は」
「っふ、あ…待って、…っあ」
「触らせろ」
「っう、うあ」
「お前は俺のものだ、俺もお前のものだ」
「んっ、んん…!」

スタースクリームが数度頷いた、それが聞こえていたからなのか、快感で翻弄されて
ただ頷いただけなのかはわからない。それでも自分はいくらか気分がよくなった。

「サ、サウンドウェーブ…」
「どうした」
「俺、もう…」
「…早すぎだ」

スタースクリームが睨んできた、それに鼻で笑い返すと顔をそらしながらスタースクリ
ームは舌打ちをして悪態をつく。

「てめぇが、うますぎんだ、ろ…!」
「…」

スタースクリームに更に覆いかぶさると唇同士をくっ付けた。
スタースクリームはキスが好きだ、それは付き合い始めた頃から変わらない。
強く吸って頭を撫でてやるとスタースクリームは満足そうな顔をさらし、視線を
あわせてくる。

「スタースクリーム」
「ん」
「覚悟しろ」
「…」


スタースクリームが小さく一度頷いた。限界だったのかしがみ付いてくると
再び達して涙を流す。
だいぶ息を乱している、達しすぎて意識も朦朧としているようだ。
だから、早すぎると何度も指摘しているのにこいつは我慢を覚えないのか。
今度その辺りを調節してやったほうがいいかもしれない。


「…サウンドウェーブ…っ」
「?」
「お前、っ…もしかして、まだいってない?」
「あぁ」
「…嘘だろ…!はやくいけよ…っばか…ぁ!」


スタースクリームを見る限り、合計で4、5度は達することができそうだ。
自分の回数までスタースクリームが付き合いきれるとは思っていないが、覚悟しろと
言っておいたのだから、最後まで付き合ってもらおう。







*





「サウンドウェーブ」
「スタースクリーム」


サウンドウェーブの寝室にスタースクリームがやってきたのは数日後。
あの後も結局スタースクリームは散々泣いて、行為が終わった後も泣いて、もう
こんなことはしたくないと何度も言った。
ただ時々触らせてくれるようになったのはスタースクリームも多少自分の気持ちを
理解してくれたからだと認識している。

「仕事中か?」
「あぁ」
「この間のデータ、解析終わって修正も加えたからもう本番いけるぜ」
「了解した」

データを受け取り現在行っている仕事の脇に置いておく。そのまま続行して仕事を
する手を止めずにモニターを眺め続けるとスタースクリームはそれを隣で見ていた。
ふとスタースクリームが扉のほうを見た、帰るのかと思ったがそうではなく
扉が閉まっている事を確認しているようでサウンドウェーブの背後に回ると
背後から抱きつくように首に腕を回してくる。

「っ…!?」
「だ〜…」
「ス、タースクリーム」
「暇、それ終わったからもう仕事もねーし、誰も構ってくれねーし」
「…」
「暇だー…」

これは文句は言わせない。受け付けない。
自分は真面目に仕事をしていたのだ、急ぎではないが順調に進みつつある仕事を
放りだすつもりもなかった。なのに、これは仕方がない。構ってくれと言う意味だ。

自分の背後に手を回し頭を見つけると撫でた、撫でられるのが好きなこいつは
気持ち良さそうに擦り付けてくる。
振り向いてスタースクリームと目が合うと唇を重ね合わせた。キスも好きなこいつは
拒んだりしない。

「…スタースクリーム」
「ん?」
「接続する」
「えっ!…接続は、あんまり…」

そういうスタースクリームに拒否権はないことを伝える為、立ち上がり身体を
撫で回した。インテークから、首、腰、脚全て撫でて、この後の行為を意識させる。

「…サウンドウェーブ…」


今回はあまりイかせないようにしよう。我慢を覚えさせよう。


「覚悟はできてるか」
「…」


スタースクリームが降参だと言うように両手をあげてアイセンサーを細める。


「大事に扱えよ、馬鹿野郎が」
「了解した」


仕事中もお前の事が頭から離れなくなったのは自分の所為ではなくお前の所為である。
触れたくても触れさせないからこうなったのだ。だからウイルスを含むあんなものを
作ってしまったのだ。
この異常なまでの性欲亢進状態はお前の責任だ。この航空参謀がいつも全て悪い。
だからこれは自分のもので、自分はこいつのものなのだ。




航空参謀への色情症







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色情症=異常なまでの性欲亢進過剰のこと。

古い作品ですが「航空参謀の飼い方」の続きになります!1年以上前なんだねー!
前に比べたらもうロボえろも書きなれたもんですよ、はは(笑えない)
この後我慢プレイは「情報参謀の手懐け方」になります。

べっ、べつにスタスクがそーろーだって訳じゃないんだよ…!
音波さんがおっせぇんだよ!音波さんはアルバム1枚分くらいかかりそう。
唐突だけど「テクノブレイク」って聞くと何かロボっぽくね?(最低)

7日20時さん、8日3時さん音波スタリク有難う御座いました!(以下反転です)
音波スタ、航空参謀〜の続きということでリク下さいました
20時さん、音波スタが見たいと言ってくださった3時さん、有難う御座いました!
古い作品ですが自分でももう一度読み直して書きました、1年以上前なので
若干気恥ずかしい感じがしつつも書きなれてきたロボエロ(笑)です。
音波スタはあまり王道とは言い辛い位置にいるカプですが、管理人は同志さまを
いつでもお待ちしております・・!書いてて楽しかったー!(以上反転でした)