柳さんより「10万打+管理人誕生日+一周年」と言うお祝いに頂きました!
メガ→←スタ気味でスタ+若干名が物理的に酷い目にあっています。
大丈夫な方はどうぞ。
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至近距離で響いた爆発音。
凄まじい大地の揺れ。
振り向いた先に迫っていたのは、灰色の土煙にも似た気体。
逃げられないと解っている。あまりにも、それは自分に近すぎた。
それでも、身体は勝手に向きを変える。視線を空に向け、万に一つの可能性を求めて。
視界に入るデストロンとサイバトロンの全員がこちらを見ている。一様に驚愕や混乱や恐怖の
表情を浮かべて。
無意識のうちに声が出る。悲鳴じみた叫び声は迫ってくる轟音に紛れて消えていく。
誰か、誰か助けてくれ。誰でもいい、誰か、誰か―――――
「―――××××××!!」
視界の中に誰かを捜して手を伸ばし……そして全てが黒く染まった。
reflex
ふと気がつくと、スタースクリームは灰黒色の海の真ん中に肩までどっぷりと浸かっていた。
空に広がっているのは、何故か音を立てて飛ぶ何万もの蝶の群れ。
橙色の空は地平線の果てで海の色と混じって、どこから海でどこから空なのかも曖昧だ。
何で俺はこんな場所にいるんだろうな。
灰色の海から頭だけを出した状態で、スタースクリームはぼんやりとそう考えた。
視界の中で蝶がひらひらと踊っている。
ごくたまに隙間から見える空の色は、白熱する火のような橙色だ。
触れたら身体が溶けそうな気さえする。
身体が金属で出来ているので有機生命体と比べれば無論熱さや冷たさには強いが、それも
限度を越えれば別の話。
全ての熱が奪われれば生命活動は維持できなくなり、逆に、あまりに過剰な熱に晒されれば
自然発火して身体は燃え上がる。
(……そういや、他の奴らはどこに行っちまったんだ……?)
どうして自分がここで一人でいるのか、スタースクリームは思い出せなかった。
いや、どれ位ここで浮かんでいたのか覚えていないが、今の今まで思い出そうともしなかっ
た。そんな気すら起こらなかった。
誰かが、大勢一緒に居た、気がする。気がするが、それも全て気のせいなのかもしれない。
何も考えられない。思い出せない。エネルギーが足りないのか、考える気力も沸かない。
思考するというただそれだけのことがひどく億劫に感じられ、無理矢理に頭を働かせようと
すると、くらくらと眩暈がして視界がぶれた。
自分は何をしていたのだったか。そういえばここはどこだ。地球なのか?
(………分かんねぇなぁ………)
ふと、ちかちかと視界の端で何かが光っているのが目に入った。
何だと思ってよく見ると、比較的近くで飛んでいる蝶が白く光り、その光が淡く明滅していた。
視線を奥の空に動かすと、空をびっしりと蝶が埋め尽くしている。
理性的に考えればあまりにも不気味な光景だったが、何故かスタースクリームは違和感を
覚えなかった。
視界に入る何百もの蝶が、淡く光っている。ざわざわと、音を立てて飛んでいる。
その蝶が消えると別の蝶が現れる。その蝶が消えると別の蝶が。
まるで幻のように無限に現れるそれは現実味がなくて、手を伸ばして触れば夢のように
消えてしまいそうな気がした。
あるいは本当に夢なのかもしれない。触れれば簡単に分かることだ。けれどどこかでスター
スクリームはそちらに手を伸ばすのを恐れていた。
空に向かって手を伸ばすのを。
「――…スター……リーム……――」
「……?」
誰かに呼ばれた気がして、スタースクリームは出来うる範囲で周りを見渡した。
誰もいない。ただ灰黒の海と、狂ったように飛ぶ蝶の群れが見えるだけ。
白く明滅する蝶の隙間から切れ切れに、焼けるような橙の空が覗く。
その色にふと言い知れない恐怖を感じて、スタースクリームはいっそう強く己の身体を
抱きしめる。
そうして初めて、自分がずっとその体勢のまま海の中に浮かんでいたことに気がついた。
「――スター………、手を……、……スクリーム…――」
再び声が聞こえた。
その声は先程よりも聞き取りづらく、しかし近くで聞こえた気がした。
「……誰、だ?」
スタースクリームは声に向かって呼びかける。いや、呼びかけたつもりだった。
しかし発したはずの声は自分が思っていたよりもあまりに小さく、自分自身ですら聞き取れ
ないほどで。
(……?)
発声モジュールがある咽に手をやると、ざり、と、微かに溶けた金属のような感触がして。
ざばり、と黒い海から手をあげて、自分の手を確認する。
今の今まで何の違和感も感じていなかったそれは無残に溶け爛れ、至る所から変形した
コードが飛び出して、間接の隙間からは火花が散っていた。
(―――!?)
何だ、これは。
どうして、自分はこんな怪我をしている?
どうして、怪我をしているのに、何の痛みも、違和感も感じない?
空の一画で明滅した蝶が、そのまま淡く光って消えた。
後に見えたのは、焼けるような橙。
燃えあがる炎のような、溶けて発光する溶岩のような。
踊り狂っていた蝶が、音も立てずに焼け落ちるように空の中で光って消えて。
「あ……」
びしびしと火花を散らす自分の手が、蝶と同じように溶けて。
そして、スタースクリームは唐突に理解した。いや、思い出したのだ。
(ああ、そうだ……俺は、あれに飲み込まれて……
それで……それで……!)
ゆるゆると、心に感じていた感覚が蘇る
圧倒的な物に飲み込まれる恐怖と、助からないという絶望が
じわじわと、身体に感じていた感覚が蘇る
焼けるような、何万もの杭に刺されるのに似た痛みと
身体が表面から溶かされていく、生々しい感触が
「い、やだ……嫌だ、誰か、誰か、あ―――!」
スタースクリームは狂ったように叫び、辺りを見回した。溶けかけた咽から出した声は無残
に音が割れていた。
誰も居ない。誰も居ない。誰も居ない。黒い海に、ただ一人。
空は焼けるような橙。何百もの蝶を飲み込んで輝き、まるで炎のように輝いて。
ごうごうと音が鳴り響く。まるであの時のように。
ちかりと何かが近くで光る。
白い蝶。白銀の蝶。
彼と同じ、白銀の―――
「手を伸ばせ、スタースクリーム!!」
ぐらり、と体勢が傾いて、身体全体が液体を被った。
腕が、足が、顔が、羽が、身体全体が焼けていく。
反射的に手を伸ばした。誰に届くはずもないと思った。
伸ばした指の先が、白く光る蝶を突き抜ける。
幻影は淡く光りながら霧散し―――
声と共に代わりに現れた手が、スタースクリームの身体を思い切り引き寄せた。
「何故、飛び込んだ」
「……」
「行く必要など無かった」
「……みすみす部下を見捨てるわけにもいかんだろう」
「メガトロン様が行く必要は無かった」
サウンドウェーブは手を休めることなく会話を続けた。
リペア台に横たわるメガトロンの状態は見た目にも酷かった。全身の装甲は溶けて
変形し、間接は溶接されて曲がらなくなり、センサーの類がいくつか壊れ、腕には数本新鮮
なオイルを送るためのコードが繋げられている。それにもかかわらず、メガトロンは自分は
後回しにして部下の治療を優先させていた。
むろん、それはメガトロンの容態が見た目はどうあれ命に直接別状のないものだからで
あり、そうでなければメガトロンは数名のデストロンと同じように、今頃クリアケースに
収められた回復補助液の中に沈んでいただろう。
「動ける者が動くのが道理というものだろう。一瞬でも遅ければ助からん者もいたかも
しれんのだからな」
メガトロンは淡々とそう言って、不運な部下たちが沈められている巨大なクリアケースの
方を見やった。普段は口煩い彼の副官は、彼の視線の先で身動き一つしないまま赤い液体の
中に身を沈めている。
「……それで、奴らの様子はどうだ?」
破壊大帝の問いに、情報参謀は一瞬小さなモニターに視線を走らせた後、
「ブリッツウイングとダージのスパークは安定。スタースクリームとミックスマスターは
今だ不安定だが突発的な異常が発生する兆候は無い。
あと十パーセント生命維持機構の回復が進んだ所でオイルとエネルギー供給量を
増やせば、より回復が早く進む」
すらすらと述べられた言葉に、メガトロンはただ頷いた。
「ふむ、そうか」
「メガトロン様もそろそろ休んだ方がいい」
静かに進言するサウンドウェーブの声音が普段よりも少しばかり剣呑な気がして、メガト
ロンは微かに肩をすくめた。
「……そうだな、お前の言うとおりにするとしよう。
遅くまでご苦労だったな」
「構わない」
サウンドウェーブはそう言うと、一度メガトロンの方を振り返ってからリペアルームを
後にした。部屋に残ったメガトロンはそれを見届けた後、もう一度スタースクリームに視線を
移した。
もし知っていて見なければ、もしくは所々に残っている塗装の色を気をつけて見ていなけ
れば、スタースクリームだとは分からなかったかもしれない。それほどまでに彼の体の損傷は
凄まじかった。
身体の左側は羽と足が完全に消失し腕は肘の間接ごと何かにもぎ取られたように千切れ、右
側の羽も半分以上が溶けて後方に曲がっている。頭頂部分の装甲は三分のニほどが無くなって
おり、人間の頭蓋骨にも似た白い内部機構が覗いている。顔を含め全身の表面は無残に溶け爛
れ、面影を残していないキャノピーの隙間から、弱々しいスパークの微かな光が覗いていた。
「……スタースクリーム」
返事がないと知っていながら、メガトロンは部下の名を呼んだ。この事態を引き起こした
昨日の出来事の光景がまざまざと蘇り、彼は無意識に拳を握り締めた。
サイバトロンを罠にはめるためにおびき寄せた火山は、戦いの最中に唐突に噴火した。
火山の爆発と共に勢いよく噴出した火砕流は、突然の事にその場に居た全員が呆然とした
その数秒の間に、近くに居た数名のデストロンとサイバトロンを飲み込んで、山の下へと凄ま
じい勢いで下っていった。
ある程度離れていれば、いくらか対処もできただろう。しかしそれはあまりに近くで起こっ
た。冷静に判断する暇などなきに等しく―――そして最も火砕流が起きた場所の近くに居た数
名が、灰黒色の熱雲に飲まれて一瞬で姿を消した。
己の部下が、迫る脅威から逃れようと身を翻したのが見えた。
走りだしながらジェットを点火する。誰かを捜すように中空に手を伸ばしたのは、無意識の
足掻きだったのだろうか。
何かを叫んだのが分かった。轟音に混じって、微かに悲鳴が聞こえた気がした。聞きなれて
いて、それでいて常の物と違う、哀願にも似た叫び。
その姿が一瞬で、すらりと伸びた指の先まで灰色に飲まれ―――その光景を認識した
瞬間、メガトロンは殆ど反射的に行動をとった。
薄暗いリペアルームの中で、メガトロンは改めて己の身体を見下ろした。
目の前で眠っている部下ほどではないにしろ、ダメージは大きい。
もしこの時に部下から反乱でもされた場合、善戦できる自信はメガトロンには無かった。
まぁ、一番の反乱分子は完全に無力化しているので、その可能性については彼はあまり真剣に
は考えていなかったが。
(……火砕流の中に飛び込むなど、わしも馬鹿なことをしたものだ)
メガトロンは誰も見ていない部屋の中でひっそりと自嘲的な苦笑をした。
冷静に考えれば、他に打つ手はいくらでもあったのかもしれない。
しかし、スタースクリームが火砕流に飲み込まれ、その光景を現実として認識した時、破壊
大帝が『やるべき事』として最優先事項と判断したのは己の部下達の救出だった。助けなけれ
ばいけないと思った。それしか考えられなかった。
いや、より正確に言うならば、あの時反射的に認識した『最優先事項』はただ一人―――
「馬鹿馬鹿しい」
その呟きは、まるで自分自身に言い聞かせるように。
けれど、彼は自覚していた。否定するたびに、心の奥底がざわざわと揺れるのを。
そして、凄まじい熱雲の中で身体を焼かれながら、声にならない悲鳴を上げ続ける部下の身
体を引き寄せ、安全な場所に引き上げた時の感情を、メガトロンははっきりと覚えていた。
見失わなかった事への安堵と、彼の身体の状態への恐怖。
彼を失うことへの恐怖。
メガトロンはしばらく、赤い液体の中に浮かぶスタースクリームを見つめていた。
彼が普段通り、同じ生意気な表情で破壊大帝の怒りを煽るような発言をしていたならば、メ
ガトロンの心のざわつきも紛れたのかもしれない。
けれど、意識の無い彼は何も反応を示す事は無い。
物言わぬスタースクリームとクリアケースに映る自分の姿を、メガトロンはただ見つめていた。
意識がはっきりしたのを確認して、スタースクリームはゆっくりとアイセンサーを起動させた。
見える物の形自体は比較的まともだったが、左側にノイズが走っており、その上視界全体が
白と黒と灰色のモノクロで表現されていて、スタースクリームは自分の受けたダメージの大き
さに改めてうんざりした。
「スタースクリームー?」
自分の入れられているクリアケースの外側で、同型が注意を引くように手を振っている。
表情と翼の色具合から判断して、サンダークラッカーだろう。
リペアルームの中には衛生兵であるグレンやリペア中のほかの仲間がいることもあったが、
今は自分とサンダークラッカーの二人しかいないらしい。
意識があると伝えるつもりで赤い液体の中で軽く腕を揺らすと、相手は安心したように
にこっと笑った。
「サウンドウェーブがさ、もうちょっとしたらここから出られるって言ってたぜ。
ダージも昨日出たし、お前も早く本格的にリペアしてもらえるといいよなぁ」
まだ声が出ないのは知っていたので、返事の変わりにこっくりと頷く。ろくに動けないとは
いえ、こんな狭い所にいつまでも閉じ込められているのは真っ平御免だった。
スタースクリームが意識を取り戻したのは噴火のあった日から三日後だったが、それからま
るニ日たった今でもまだクリアケースの中に閉じ込められていた。それはデストロン全体の状
況にとって、また勿論スタースクリームにとってもその方がいいからこそ閉じ込められていた
わけだが(なにしろ五日間回復補助液に浸かっていたのにもかかわらずこの状態だ)、スター
スクリーム自身としては非常に退屈で仕方が無かった。
それを察したのか、意識が戻ってからサンダークラッカーやスカイワープは暇を見てリペア
ルームに来ては、何かしらこうして話をしていくのだ。
「ブリッツウイングはやっぱまだ上手くトランスフォーム出来ないみたいでさ――」
「………」
「さっきそこでスカイワープとフレンジーがまた騒いでて―――」
「………」
「あ、そういやあの後サイバトロンの方も大変だったらしいぜ?あっちも何人か巻き込まれて
たからなー」
「………、!」
「サンダークラッカー、こんな所におったのか」
「あ、メガトロン様」
リペアルームに入ってきたメガトロンは、ケースに向かいあって話しかけていたサンダーク
ラッカーの様子を見て、スタースクリームが起きていると気づいたらしかったが、
「サウンドウェーブが捜しておったぞ」
とりあえずの用件をサンダークラッカーに向かって告げた。
「あ、そうですか……」
「ああ。ほれ、さっさと行ってやれ」
「は、はい」
サンダークラッカーはちらりとスタースクリームの方を振り返り、「じゃあ、また来るか
ら」と言いながら出口に向かった。
僅かに音を立ててリペアルームの扉が閉まる。スタースクリームは何とはなしにそれを見送
ってから、ふいとメガトロンの方を見やった。
メガトロンがリペアルームにいる事自体は、別に珍しいことでもない。特にこの頃は。二日
前に意識を取り戻した時も、メガトロンはリペアルームに居た。リペア中だった他の仲間の様
子を見にきていたらしい。スタースクリームが起きている事に気がつくと「良かったな」と一
言そっけなく言っていた。その時はまだ目が殆ど見えず、聞こえる音も微かにノイズが混じっ
ていたが、確かに赤い液体越しにその声ははっきりと聞こえていた。
何か用なのかと問いたくても問えない苛立ちに目を細めると、メガトロンは微かに驚いたよ
うだった。
「ふむ、アイセンサーの働きは回復したのか」
ああそういえば知らなかったのか、と思いつつ軽く頷くと、メガトロンは不意にスタースク
リームの方に近づいて、透明なクリアケースに手を当てた。
「……身体の方も回復してきたらしいな」
良かったではないか、と言われて、嬉しくなかったのかと問われれば嘘になる。いや、確か
に嬉しかったのだが、しかしこの時スタースクリームは嬉しさよりも別のことに気をとられて
いた。
(ち、近っ……近い……っ!)
別に密着しているということではない。普段なら全く気にすることもない程の距離。いや、
それ以前に近いから遠いからといって意識する事の方がおかしいと分かっている。それでも意
識してしまうのは、気づいてしまったからだ。自覚してしまったからだ。
目が覚めても周りの景色は見えず、響く音すら正確に拾えず、何があったかを思い出すこと
で時間を費やそうとした。何か考える事で暇を潰そうとした。そうして余計な事まで考えてし
まった。
津波の如く迫りくる火砕流。逃げられないと知った。けれど身体は無意識に動いて逃げよう
とした。助かろうと足掻いた。地を蹴って、空へと手を伸ばして、助けてと願った。悲鳴が
咽の奥から漏れた。そして叫んだ、誰かの名前を。
他でもない、彼の名前を。
『―――メガトロン様!!』
意識したわけではない。ただの反射だった。
あの時、助からないという絶望と助かりたいという望みの板ばさみの中で、ただ一つ浮かん
だ名前だった。
たまたま見える範囲にいたから口をついて出たのだと思った。思っていた。そしてそれは違
うと気づいた。
あの蝶が舞う不気味な、夢か現だか分からない場所で、彼は誰かの声を聞いた。手を伸ばせ
と言う声を聞いた。それは音割れしていて、誰の声か判別がつかなかった。
にもかかわらず、スタースクリームは反射的にそれをメガトロンの声だと思った。何の根拠
も無く確信した。そしてその声を聞いて、心の底から、彼に助けられた事が嬉しいと思った。
即ち、メガトロンの声を聞いて。
内心で動揺しているスタースクリームをメガトロンはしばらく黙って見つめた後、メガトロ
ンはスタースクリームの状態を表示している小さなモニターをちらりと確認し、それから「で
はな」とそっけなく言い残してくるりと背を向けた。
どうやらここには本当にサンダークラッカーを捜すために立ち寄ったらしい。
そう考えて、ほっとしたのと不満に思うのとで複雑な気持ちになりながらも、スタースクリ
ームは出口に向かう破壊大帝の後姿を見送ったが、出口付近で振り向いたメガトロンはスター
スクリームの心持ちふてくされた様な顔を見て、あくまで仏頂面を装いながら一言だけ付け加
えた。
「つまらんなら、またいくらでも来てやるわ」
え、と思った次の瞬間には、彼の姿は扉の向こうで。
スタースクリームは動きが不自由なことに苛々することも忘れ、滅多に見た事の無いメガト
ロンの自分への比較的甘い態度の裏を図ろうと真剣に心を悩ませたのだった。
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柳さん有難う御座いました!いつもこんな管理人に構ってくださり有難う御座います!
柳さんのみ反転お願いします↓
掲載許可有難う御座いました!もしレイアウトに
何かしら要望ありましたら何なりとお申し付けください!ブログのほうへ上げてくださったので
ソースコピペでは改行がブログの方と違ってしまい、ブログの約43文字改行を真似て
改行してしまいました。不服ありましたら言ってやってください…!
こんな長文で頂けるとは思っても居なかったので管理人にやにやしてしまいます!(笑)
やはりボディータッチなしなのにこの色気を出せるのが文才なんだろうなぁと勉強しつつ
何度も読み返しさせていただきます!本当に有難う御座いました^^